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#114 メダル最多「きょうだい」活躍ナゼ?

2022.02.21

北京オリンピック、
日本は金メダル3個、銀メダル6個、銅メダル9個の、合計18個で、
冬のオリンピック史上最多となりました。

金メダルの3選手にはある共通点が。
いずれも同じ競技をするきょうだいがいる選手でした。
金メダルが決まった後に
きょうだいが抱き合って祝福するシーンも印象的でした。

銀メダル・銅メダルに目を向けても
ノルディック複合の渡部暁斗選手・善斗選手
カーリングの吉田知那美選手、夕梨花選手
スノーボードの冨田せな選手も妹のるき選手と出場。
18個のメダル獲得のうち半数はきょうだいで同時に出場した種目でした。

きょうだい選手が多かった背景には冬の競技ならではの理由があったんです。

兄妹でオリンピックにスノーボードで出場した
成田童夢さんによると
「競技ができる場所が限られるウインタースポーツは
 たとえばスキー場まで家族で行く。
 そこで兄や姉の練習する姿にあこがれて
 弟・妹も始めることが多い」といいます。

実際に、小林陵侑選手は
「ジャンプを始めたきっかけが兄だったので大きな存在だった」
と話しています。

そしてメダリスト自身もこんなメリットがあると分析。
渡部暁斗選手は
「お金がかかる道具が使い回せるから
 きょうだい(選手)が増えると思う。
 初めから道具を使い回せるというのが
 (理由として)あると思う」と話しています。

さらに、きょうだいの存在が刺激になることも。
成田さんは
「たとえば兄だと下の子に抜かれたくない。
 お互いに抜かれたら抜き返すという気持ち。
 身近なライバルなんです」とも話していました。

実際にきょうだいへのライバル心を
エネルギーに変えたのは冨田せな選手。
「お互い負けず嫌いなので大会に出たら
(妹・るき選手には)負けたくない」と話していました。

平野海祝選手が、
「小さい頃から兄ちゃん(歩夢選手)が
ひたすら努力しているところを見てきた」と話していたのも印象的でした。
身近にそうやって見てくれている人がいたというのも
力になったのではと感じました。

ときにライバルだったり仲間だったり
互いに高め合うきょうだいならではの力が
いかんなく発揮された大会だったと改めて感じました。

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