#053 GDP 新型コロナで最大下げ幅
8月17日ネットでトレンド入りしたワードが【最悪の落ち込み】。
お盆休み明けの気分のことと勘違いした人もいたんですが、、、

実際はこちら。まるで断崖絶壁のようなグラフ。
これは“もうけの合計”といわれるGDP=国内総生産の実質成長率を表したものです
ことし4月から6月の数字がきょう発表されたんですが
仮にこのペースが1年続くと「-27.8%」。
コロナや緊急事態宣言の影響がもろに出た形となりました。
リーマンショックの後でも「-17.8%」だったので
まさに戦後最大の下げ幅となりました。

実はこれ、日本だけではありません。
たとえば世界で最も感染者が多いアメリカでは「-32.9%」
ヨーロッパのユーロ圏では「-40.3%」と深刻な状況なんですね。

では日本の場合どこが特にもうかっていなかったのかといいますと
「個人消費」と「輸出」です。
「個人消費」は飲食などサービス業を中心に大きくマイナス。
「輸出」は欧米のロックダウンの影響
また外国人観光客が日本に来て受けるはずだったサービスもここに含まれます。

では、私たちの生活への影響は。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員によりますと
経済はこのあと緩やかに回復するものの
コロナ前の水準に戻るのは2022年頃までかかるのではないかということです。
また、もし感染拡大が止まらずまた急激に経済を止めるようなことがあれば
これまでなんとか耐えてきた企業の倒産や
採用活動に慎重になる企業が増える恐れがあるということです。
こうした中で感染対策と経済活動の両立をはかるための
キーワードが【デジタル化】です。

たとえば「テレワーク」「店舗の無人化」
「キャッシュレス決済」「教育のオンライン化」
こうした人と人との接触を減らすことにもつながるデジタル化も進めて
新しい社会を作っていくことで感染拡大防止をしながら
経済を成長させていくことが大事になってきます。

まずは一人ひとりが感染対策を徹底して
コロナを収束に向かわせることが
経済がよくなる近道であることは間違いありません。