• プライチ

#169 マイナカード相次ぐトラブル

2023.06.05

家族の口座はNG。
マイナンバーカードの落とし穴。
国民の4人に3人以上が申請済みの
マイナンバーカードですが、
新たな問題が明らかになりました。

それは、たとえば子どもの
マイナンバーカードを作って
公金を受け取る口座を登録する際に
親の銀行口座を登録してしまうと…
今後、給付金を受け取る機会があったときに
「名義が違う」ために
給付されない恐れがあるというんです。

このため河野デジタル大臣はきょう国会で
「本人名義の口座で登録し直すよう」呼びかけています。

実はいま、これに限らず
マイナンバーカードをめぐる問題が
たくさんでているんです。

マイナポイントが
別人に付与されたケースがこれまで
121件。

公金受取口座として
別人の口座が誤って登録されたケースが
21件。

また、マイナ保険証では
入力ミスなどによる誤登録が
7312件、確認されています。

そして、事務作業に追われる役場では
こんな人為的なミスも。

三重県の男性が受け取ったマイナンバーカード。
見ると・・・顔写真が別人だったというんです。
これは、撮影に使われたSDカードに不具合があり、
男性の写真は保存されておらず、
職員が同じ日に申請にきていた
別人の写真を誤って使ったということです。
写真の撮影を行った委託業者の
「夫婦で申請に来ていた」という“記憶を頼りに”
男性のものと“思われる”写真を選んだということです。

顔写真の取り違えは
きょう岐阜県の自治体からも報告されています。

さらに厚労省が6月5日に報告したのは、
マイナンバーカードが保険証になる
「マイナ保険証」を本人が希望していなかったのに、
本人の意に反してマイナ保険証にしてしまったケースが
少なくとも5件あったということです。

こうしたことを受けて岸田総理は
すべてのデータやシステムの再点検を行うよう指示。

6月5日、国会で河野大臣は
相次いだ問題について陳謝しました。

マイナンバー制度に詳しい宮下教授は
「マイナンバーカードに対する国民の安心感が広がる前に
 普及を急ぎすぎた面がある。
 マイナ保険証への切り替えにしても
 急がずゆっくり進めた方が
 トラブルを減らすことにも信頼回復にもつながる」
 と話しています。

もしマイナンバーカードについて
相談したいことがある人は、
「マイナンバー総合フリーダイヤル」
0120-95-0178
     (救護・マイナンバー)
に問い合わせてください。

 

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