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#062 クマ出没注意

2020.10.26

 

こちらは今月22日に山梨県で撮影された映像です。

柿の木の上でゆっくりと休む体長1メートルほどの子どものクマ。

その後、捕獲され住宅地から離れた山奥に放したということです。

 

 

 

きょう政府が報告した今年度のクマの出没件数は

およそ1万3600件で、ここ5年間で最多。

86人が襲われる被害が起きています。

 

 

 

8月には栃木県のゴルフ場、長野県のキャンプ場に出没。

今月には福島県の駅前、石川県のショッピングセンターなど

人の生活圏で相次いで目撃されています。

きょうも山形県の住宅で落ち葉の掃除をしていた70代の女性が

クマに太ももをかまれる被害がありました。

 

なぜ今年はクマ出没が増えているのか?

その理由についてきょう環境省・農水省・警察庁など関係省庁が集まって分析しました。

 

 

 

最大の理由のひとつは、えさ不足です。

ブナなどの実は、とれるとれないの周期があり

今年は17道府県で凶作になるなど不作の年にあたるといいます。

 

さらにクマは昆虫を食べることもあるそうなんです。

その昆虫が長雨が降ったことで減った可能性を指摘する専門家もいます。

 

こうした「えさ不足」から行動範囲を広げているようなんです。

 

 

 

えさ不足以外の原因も指摘されています。

専門家は2年前、クマの「ベビーブーム」が起きたと話します。

 

前の年にえさが豊作だったため

翌年はこぐまがたくさん生まれました。

そのクマが今年2歳で体長1メートルくらいになっています。

 

最近のクマはあまり人を恐れないそうで

「新世代クマ」と呼ばれているそうです。

 

では、もし街中でクマに出くわしてしまったらどうすればよいのでしょうか?

 

 

 

これまでクマに出会うこと3000回、襲われること8回という

日本ツキノワグマ研究所の米田さんにうかがいました。

 

まずは見つからないことが一番なんですが

見つかったら「静かに下がる」。

この時ポイントは、「左右に動かないこと」だといいます。

 

クマのダッシュは100m9秒で人間の世界記録より速いため

間に木や電柱などを挟むとよいといいます。

 

また身をかがめて首を守ることも大事だといいます。

 

今月から来月は冬眠前なのでクマの活動はまだ活発だということです。

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