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#072 余震いつまで…夜の地震への備えは?

2021.02.15

東日本大震災から10年というタイミングで起きた余震とみられる揺れでしたが、
今後もこのような大きな揺れは来るのか? 

きのう、政府の地震調査委員会がこんな見通しを示しました。
東日本大震災の余震は「少なくともあと10年くらいは続く」
いったいどういう話なのか?
例に挙げたのが、

2004年に起きたインドネシアのスマトラ島沖地震です。
この時のマグニチュードは、9・1と、東日本大震災と
同じクラスの超巨大地震だったわけですが…
それからおよそ11年後、2016年の3月にマグニチュード7・8の
巨大地震が起きました。

地震調査委員会によりますと…
・マグニチュード9クラスの地震のあとは、10年以上
 余震が続くことが知られている
・東日本大震災の余震活動も長期化していて
・少なくとも今の調子は、あと10年くらい続くだろうと予想している

ということです。
こんな想定もあります。

東北から関東にかけての「日本海溝」沿いのエリアで大地震が起きる確率です。
「今後30年以内にマグニチュード7から7・5程度の大地震が起きる確率」

青森県東方沖および岩手県沖北部で「90%程度以上」
宮城県沖で「90%程度」
茨城県沖で「80%程度」など
非常に高い確率となっています。

次の大きな揺れは、いつ来てもおかしくないということで。

今回の地震は、午後11時8分頃に起きたんですが、
ここ5年に起きた「震度6強以上」の地震を見ると…、
2019年の山形県沖地震も北海道胆振東部地震も
熊本地震も、「夜の暗い時間帯」に起きていたんです。

そこで、日本防災士機構の橋本茂さんに今こそ確認したい
「夜の地震への備え」を聞きました。
まずは、ベッドのそばに、これだけは置いておいて!
というモノがあります。

<懐中電灯、サンダル、笛>

1つは懐中電灯です。
停電して真っ暗だと何も見えず身動きがとれません。
もし懐中電灯が無かったら「スマホのライト機能」も
使うことができますが、
スマホのバッテリーは温存したいのでやはりできれば懐中電灯です。

それからスリッパやサンダル。
これは「厚底のモノ」がいいです。
暗がりでも歩けるようにガラスを踏んでも大丈夫な厚さの
靴をおすすめします。

懐中電灯とスリッパがあれば
安全確認をしつつ、備蓄や明かりまでたどり着くことができます。

そして、いざというときの笛です。
この笛は、もし家が崩れたり津波に巻き込まれたりした時、
救助を呼ぶのに役に立ちます。

このような「夜の避難セット」は、袋などに入れて、
ベッドにくくりつけておくのがおすすめだそうです。
家の中がめちゃくちゃになっても、
真っ暗な中でも、これなら手探りで取り出せますからね。

それから、今回は関東でも広く停電がありましたが、
乾電池は多めに買っておく。
モバイルバッテリーは、2~3回スマホを充電できる
「大容量」のモノを。充電も忘れないでください。

ぜひ、今のうちに備えていただければと思います。

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