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#047 コロナと熱中症

2020.06.08

暑さに気をつけながら、新型コロナ対策をどうするか。
大切なのがマスクやフェースシールドの「正しい使い方」です。

日本体育大学大学院教授救急医学が専門の横田裕行先生によると
「新型コロナの流行と熱中症の季節が同時に訪れる。
これは世界で誰も経験したことのない事態」で
この状況を本当に心配している、ということです。

熱中症の危険性を高めるのは高温・多湿なのですが
暑いときにマスクをするのがどんな状態かといいますと
吐く息というのは温度が体温とほぼ同じ36℃
そして、湿度はなんと100%なんです。
マスクの中は高温多湿でしかも、密閉されているので
熱中症が起きやすい状態になりがちなんです。

横田先生によると「誤解している人も多いけれどマスクは
四六時中している必要はなく、いらない時はなるべく外して
熱中症のリスクを減らすことが大事」だといいます。
ではどのタイミングでマスクを外すか?

聖路加国際病院で感染制御が専門の坂本史衣先生によると、
そもそも、マスクの役割というのは
「予防」ではなく、他人に「うつさない」ためです。
新型コロナの感染力が最も高くなるのは症状が出る
数日前の可能性が高いことがわかってきました。

症状がなくてもうつすため、他人との距離が
1メートル以内で会話や咳、くしゃみをする可能性が
あるときにはマスクを着けるべきです。

逆に、自宅の中で家族や同居者に感染者がいなければ、マスクは必要ありません。
屋外でも、周りに他人がいなければマスクは不要。
こまめに外してもOKです。

環境省と厚労省も外で他人と十分に距離がとれている場合は
マスクを外すよう呼びかけているんです。

また、小さなお子さんの場合、そもそもマスクをきちんと着けられない子もいます。
子供はコロナが重症化しづらく、熱中症のリスクの方が心配でもあり、
必ずしもマスクをする必要はないといいます。

自分の判断でマスクを着け外しできない、例えば障害者の方も、介助者がいない場合などは
マスクの着用は避けてほしいということです。

それから、フェースシールドについては、マスクと同じように
人にうつさない効果があるかどうかはわかっておらず、
本来「顔に飛まつを浴びる」のを防ぐためのものです。

ですから、日常生活でお互いにマスクをしている時には、必要ありません。
1メートル以内に近づかない屋外では必要性は感じられないといいます。

マスクやフェースシールドの正しい使い方を知って、
コロナを防ぎつつ、熱中症の季節に備えたいですね。

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