• プライチ

#088 命を守る“キキクル”と“ハザードマップ”

2021.07.05

梅雨の終わりに当たるいまの時期は、
過去に何度も大規模な豪雨災害が起きてきました。
命を守るために、まずチェックしていただきたいのが…

今年リニューアルして、運用が始まった「キキクル」です。

気象庁が提供している「危険度分布」で、
豪雨災害が起こる危険度を色で表したモノです。

こちらは3日土曜日、
熱海市で土石流が発生した時間帯の静岡県です。

ほぼ全域が警戒レベル3相当の「赤」、「警戒」以上になっています。

さらに、大規模な土石流が発生した熱海市を見てみますと。

熱海市全体が「濃い紫」になっていたのがわかります。

この「濃い紫」は、「極めて危険」な状態。

命に危険が及ぶ土砂災害がすでに発生していてもおかしくない状況を表しています。

気象庁では、この濃い紫になる前の、「うすい紫」=「非常に危険」の段階で
少しでも安全な場所へ避難してほしいと呼びかけています。

このキキクルを見るには、スマホやパソコンで「キキクル」と検索してください

お住まいの近くの地図を出して、上にある
「土砂災害」「浸水害」「洪水害」
のアイコンをタップすることで調べたい情報の今の危険レベルを知ることができます。

キキクル、は現在の災害の危険度がわかるサイトですが、
事前に身の回りにどんな危険があるか調べておくことも大切です。
そんな時に使えるのが。

国土交通省が提供する「重ねるハザードマップ」です。
こちらも、スマホやパソコンで見ることができます。

たとえば、この重ねるハザードマップで日本テレビのある新橋周辺に地図を合わせ、
豪雨などの時に崩壊するおそれがある「急傾斜地の崩壊」を選ぶと。
東京の都心、港区にも、赤や黄色の警戒区域があるということがわかります

そして、地図を熱海市に。
ここで「土石流」のリスクを選ぶと、
黄色の「警戒区域」やオレンジの「土石流危険渓流」が現れます。
そして、今回の大規模な土石流はこのエリアの上を赤い矢印に沿って流れました。
みなさんチェックしていると思いますが、今一度確認をお願いしたいと思います。

今回の土石流も、去年の球磨川の氾濫も、3年前の西日本豪雨も、
7月に入ってすぐに発生しました。
ハザードマップとキキクル、今夜も寝る前に一度ぜひ確認してみてください。

 

こちらの記事もオススメ!