• プライチ

#080 “ワクチン詐欺”に注意

2021.05.03

ワクチン接種が少しずつ本格化するなか
気をつけたいのが、こちら。




スマートフォンに届いたメッセージです。
「ワクチン接種の優先順位を上げます」
 という内容で必要な金額はおよそ10万円。
 振込先は銀行で、問い合わせ先として
 省庁の窓口と電話番号が記載されていました。
 ワクチンは無料なので、
「10万円振り込んで」というのは
どう考えてもおかしいですよね。




それなのに、こうした金を要求するなど
“ワクチン詐欺”と疑われる相談が
全国の消費生活センターなどに
これまで少なくとも
71件寄せられているんです。

実際の相談内容をキーワードで分類しました。



まずは【余ったワクチン】。
「『余ったワクチンを案内している。
 費用はおよそ50万円』という電話があった」
確かに接種会場でワクチンが余ることはありますが
それを「有料でどうですか?」
という話はありえません。

次に【全額キャッシュバック】。
「保健局を名乗る人物から
『後日全額キャッシュバックされるので
 10万円を振り込むように』と電話があった」
たとえ一時的であっても、
お金を払う必要はありません。

そして、まだ接種の対象ではない【30代でも】。
30代の男性に届いたショートメッセージには
「予防接種が優先的に打てる」と書かれていて
大臣の名前とともにリンク先も記載されていました。
メッセージを受け取った男性は
不審に思ったといいます。

国民生活センターの担当者は、
「若い人でもいざ接種の時期が近づくとガードが緩む。
 接種が進むにつれて、
 詐欺のターゲットも広がるので
 十分、注意してほしい」と話しています。

では、被害に遭わないためには…?
ポイントはこの2つに尽きます。




ワクチン接種は無料です。
お金を求められても、
決して応じないでください。

また行政機関や団体などが
「ワクチン接種に必要」といって
個人情報や口座番号などを
求めることはありません。
聞かれても答えないでください。

もしおかしいと思ったらこちら。
国民生活センターの専用ホットライン
「0120-797-188」まで
電話で相談してください。
毎日、午前10時から午後4時まで
受け付けています。

 

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