放送内容

HATENAVI

2012/11/21 放送
ブームが進化!立ち飲みゴハン女子

立ち飲みゴハン女子急増のハテナ

立ち飲みゴハン女子急増のハテナ
立ち飲みゴハン女子急増のハテナ

1年前、サクッとお酒を飲んで帰る立ち飲み女子が増加していましたが、という、立ち飲み屋さんに“お酒を飲みに行く”というよりも“料理をメインに食べに行く”「立ち飲みゴハン女子」がここ1年で急増していたんです。

そんな「立ち飲みゴハン」に慣れた女子の足もとは、疲れを防ぐ低反発シューズやヒール用のクッション。
慣れた人たちは、立ち飲みゴハンのために、足もとを変えてお店に来ていました。

そして、立ち飲みゴハンをする女性が急増しているそのワケは、立ち飲みで出される料理が、高級で格安になっているから。

きっかけは、1年前にもご紹介した「俺のイタリアン」。
星付きの一流レストラン出身のシェフが作る、高級食材を使った格安のイタリアンが、人気を集め、今年5月に、立ち飲みで高級フランス料理を出す「俺のフレンチ」を銀座にオープンさせるなど、1年で9店舗に!

今年のヒット商品として選ばれるなど、今や、社会現象にもなっているんです。

では、どうして、立ち飲みだと高級料理を安く提供できるのか、専門家に聞いてみると…
「立ち飲みは従来の座って食べる店の3倍4倍5倍の客数が呼べる。薄利でも、お客さんの数が多ければ利益が出せる。それで成り立つ」

多くの集客が見込める立ち飲みだからこそ、薄利多売による高級料理の格安化を実現できたんです。

そして今、銀座に高級料理を安く食べられる立ち飲み屋さんが
増えているというんです。

調べてみると、昨年まで22店しかなかった立ち飲み屋さんが、今年だけで、8店舗も増えていました!

3ヶ月前、銀座にオープンしたばかりの立ち飲み屋さんは、新橋で有名な海鮮居酒屋が銀座に進出、築地から大量に仕入れる魚介が、格安なのに加え、銀座店限定の牛フィレ肉とフォアグラのソテーは、トリュフのソースがかかって1580円!

また、高級和食が格安で食べられる、立ち飲み割烹が今年、銀座にオープン。
高級食材が格安で味わえると、連日、大盛況なんです。
そして、からすみがたっぷりかかった蕎麦は、店の一番人気だそうで…

ご主人はミシュラン三ツ星の日本料理店で料理長を務めていた島田さん。
でも、どうして銀座にお店を出したんでしょうか?
「銀座ってある意味高いものの象徴っていうか、あえて銀座で価格破壊じゃないけど、低価格なものをやるっていうギャップが面白いなと」
「本当にちゃんとした料理が、立ち飲みだからこそ安く召し上がれるっていうね。ある意味そういうのが、定着してきたのかなと本当に思いますよね」

あの「俺のフレンチ」も2ヶ月前、銀座に2号店を出店していました。


そして、お店でよく見られたのは、立ち飲み用のテーブルが、料理で溢れている様子。
取り皿の置き場もありません。

では、立ち飲みゴハンに慣れた人は、この狭いテーブルで、どんな工夫をしているのでしょうか?

月に2日は「俺のフレンチ」に行くという常連のお二人に、テーブルを快適にする極意を教えてもらいます。

最初の料理は、ウニの冷たい前菜
続いて、2品目もすぐにやってきました。
ここで、料理を食べることもなく、1品目の料理を取り分けて空にし、さらに、2品目の料理も取り分け、料理皿を空にしました。

「立ち飲みゴハン」の鉄則は、来た料理皿は、速やかに取り分けて空にすること。
そうしないと、次の料理が来た時に、テーブルに乗り切らないんです。

メインのオマール海老が登場すると、これもすぐに切り分け、取り皿に盛りつけました。

こうして、滞在時間は1時間半。
シャンパン2杯ずつと、料理4品で、一人3350円でした。

そして、4品という料理の数にも、鉄則があるそうで…
「1人2品の法則で、前菜から好きなものを一品ずつ、メインから一品ずつ頼むと、コース仕立てになるので、シェアして食べてます。それでも、ボリュームあるので、お腹いっぱいになるので」


「立ち飲みゴハン」に慣れた人たちは、1人2品の法則で、料理をシェアしてコース仕立てにしていました。

では、立ち飲み屋さんの高級で格安な料理は、座って食べる一流レストランだと、いくらするんでしょうか?

査定してもらうのは、「俺のフレンチ」イチオシの新作「ウズラのフォアグラ包み・トリュフソース」1280円。
この料理を、同じ銀座の一流レストランで査定してもらいます。
伺ったのは…
ミシュランで5年連続、星を獲得している超一流フレンチのオーナーシェフ・吉野建さん。

俺のフレンチで、1280円で出されているうづらのフォアグラ包み。
これが、一流レストランでは、いくらなんでしょうか?

「2350円です」

なんと、星付きのシェフから、1000円以上も高い評価が出ました!

続いては、フランス産のブランド鴨をポテトとゴボウのソースで仕立てた逸品。
俺のフレンチでは、1480円。

果たして、吉野シェフの評価は・・・?

「4500円。シャラン鴨の素材の持ってる原価、後は手をかけ、ゴボウのソースなり、ポテトのピューレであり、料理人の仕事として、感じる部分もあっていいと思いますね」

座って食べる一流レストランの評価は、3倍以上の価格でした!