放送内容

HATENAVI

2013/09/10 放送
抽選の知られざる現場

抽選の知られざる現場

先日話題となった、通販大手・楽天が募集した懸賞プレゼント「ハッピーターン 一生分」。
盛り上がりを見せる「懸賞」ですが、当選しやすいとウワサされてきた様々なテクニックは本当に効果があるのか?
実際に抽選の現場を取材して徹底解明!

まずは懸賞ハガキについて!
「イラストを描くと当たる」「蛍光ペンで周りを囲むと当たりやすい」「折り鶴をはって…」などといったテクニックは、あくまでウワサなのか、それとも実際に効果があるのでしょうか?

調査すると年間200回以上も抽選を行っている会社を発見!
各企業から抽選を請け負っている「代行会社」を訪ねてみると、取引先は食品会社や旅行会社まで様々。
実際に、応募ハガキを見てみると、目立つ色や、シールを貼ったりした形の工夫!!
これが実際に効果を発揮するのか?
実際の抽選会を特別に取材させていただけることに!

抽選当日、都内の会場に現れたのはお菓子メーカーの方々。
今回はお菓子のバーコードをハガキに貼って送ると、抽選で300人に「厳選うまいものカタログ」をプレゼントするという懸賞。
それを企画した営業担当の方が来場すると、ハッピに着替えて、抽選の準備!
続いて部屋に入ってきた女性二人は…実は、応募者の中から「立会人」として、公正を期すために呼ばれた方々。

応募総数「6万通」という報告の後、いよいよ抽選作業開始!
ハガキの束を前に「アイマスク」を着用!

およそ30分かけ、一人100枚引いて、300人の当選者が決定。
立会人の方に伺うと、今回の抽選方法ではハガキの見た目は効果なし。
「手触りの違い」はわかるものの、当選しやすさには、あまり
影響しないことが分かりました。


今度はインターネットによる応募。
「楽天」が募集したの懸賞の賞品は「ハッピーターン 一生分!
または、「うまい棒 一生分」!という想像を絶するもの。

一生分の量とはどのくらいなのか?
ハッピーターンおよそ3600袋という特大のプレゼント!
お菓子一生分が当たる、大規模なネット懸賞の抽選とはどのように行われているのでしょうか?

今回も、特別に撮影許可をいただきました。
さぞかし豪華な場所で行われるかと思いきや、会場はガランとした普通の会議室。
応募者・数万名の大規模抽選は、たった2人で行われていたんです!
抽選作業をする、懸賞企画担当の社員と隣には、不正がないように監視する監査役の社員。
作業をカメラで記録していきます。
パソコンに応募者データが表示され、いよいよ抽選スタート!
まず、応募者それぞれにバラバラの番号を自動的に割り当て、その番号を小さい順に並び替え。一番小さい数字の人が当選となります。
なんと、およそ1分で終了!!
ネットの大規模懸賞は、一瞬で決定していました。


続いては、昔から福引きでお馴染み「ガラポン抽選」のこんなウワサ!
なんと、回し方のテクニックが対立!
本当に効果があるのでしょうか?

伺ったのは、毎月ガラポン抽選会を開催し、ガラポンを熟知している商店街の理事長さん。
そこでハテナビでは、販売業者から「透明のガラポン」を入手して詳しく調査。
その構造をみると、玉の「出口」の部分には、その内側に、中に入れた玉を取り込むための装置がありましたが、その他はいたってシンプルなものでした。
問題の玉の動きはどうなのか。

ハズレの白玉:450に対し、当たりの赤玉:50、当選確率は10分の1に設定。
わかりやすくするため、赤玉を上にセットして玉の混ざり具合を検証。
ゆっくり回した時は、玉がすべり落ちながら混ざる感じ。
速く回した時には、玉がよく跳ねて混ざる感じでした。
スローで比較すると、はやく回した方が激しい動きで、すぐに混ざり合っているように見えます。
この混ざり方の違いが、当たりやすさに影響するのでしょうか。
それぞれ100回まわした後の当選確率を調べてみたところ、結果は「ゆっくり」が100分の8、「速く」が100分の15。
今回の条件の中での調査では、速く回した方が当たりの玉が出やすくなるという結果となりました。
いろんな条件によって確率は変わりますので、あくまで「目安」とお考え下さい。