放送内容

HATENAVI

2014/01/29 放送
インフルエンザの意外な予防法

インフルエンザの意外な予防法

拡大するインフルエンザの猛威。
患者数は、13~19日までの1週間で約66万人に急増。
今後もさらなる感染者の拡大が予想されています。

わずか1週間で、患者数が急激に増えたのは理由はというと、今年は3種類のウイルスに注意が必要だというんです

みなさん、どんなインフルエンザ対策をしているんでしょうか?
50人に調査したところ、1番多かったのはマスク。
続いて、手洗いや睡眠という順になりました。

最も多いとされるのが、インフルエンザ患者から、くしゃみや咳によって飛び散ったウイルスが口や鼻から入ることで感染する、飛まつ感染です。

マスクには、ウイルス自体の侵入を防ぐ効果があると思われていますが、実はウイルスの侵入を防げないらしい!?

一般的な不織布マスクの網目は、約5マイクロメートル。
ところが、インフルエンザウイルス自体の大きさは約0.1マイクロメートル。

インフルエンザウイルスをピンポン玉(4センチ)に例えると、マスクの網目は、2メートル四方の正方形になります。
確かにこれでは、ウイルスの侵入を防げませんよね。

ウイルスを通しにくい高機能マスクも市販されていますが、一般のマスクでは、ウイルス自体の侵入を防ぐことはほぼ不可能です。

では、マスクをつけても、感染予防にはならないのかというと、マスクの利点は、口や鼻に温度と湿度を保つことができるということ。
街のみなさんにご協力いただき、10代~60代まで、20人の方にマスクの内側の温度と湿度を測らうと、平均の温度は21.1度、湿度は95.2%でした。

実は、マスクをつけた時の高温多湿こそ、ウイルスの弱点を突いていたんです!

気温が10度以上であることと、湿度が50~60%以上あるということが、インフルエンザウイルスにとっては、生き延びにくい状況になるそうです。

つまりマスクは、ウイルスの侵入を防ぐのではなく、住みにくい環境を作っていました。
だから、マスクはインフルエンザ対策に有効なんです!

インフルエンザにかかった人がくしゃみをすると、ウイルスを含んだ細かい唾液が、約2メートルも飛びます。
ところがマスクをすると、唾液はほとんど飛び散りません。
また、飛び散った唾液などを吸い込まないために、マスクをするのは有効なんです!!


先ほどのインフルエンザ調査で、2位に入ったのが手洗い。
手洗いといえば接触感染の予防です。

インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみを手で抑えた後に、ドアノブなどを触ると、そこにウイルスがつくことがあります。

その場所を触った他の人が、その手で口や鼻を触ることにより感染してしまうのが接触感染です。

でも、身支度や食事以外の日常生活でも、顔を触ることってありますよね。
そこで重要なのが手洗い。厚生労働省はインフルエンザ予防として、6つの手洗いポイントを紹介していて、手首も洗い残しの多いポイントの一つ。

石鹸メーカーが作った手洗いソングで、歌に合わせて、ポーズをとっていくと、厚生労働省が推奨する6つのポイントをじょうずに洗うことができるんです。

都内の幼稚園・保育園を調査したところ、20件中14件で何らかの手洗いソングを使っていました。

大人のみなさんも、正しい手洗いを身に着けて、インフルエンザをしっかり予防しましょう。