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#166 5類移行で「五月病」に影響も

2023.05.08

4年ぶりに日常が戻った5月。
GWも終わって、
今朝は会社や学校に行くのが
つらかったという人も
いたのではないでしょうか。


特に今年は
「5類に移行し、
 対面の機会が増えることで、
『五月病』になる人が
 多くなるのでは」と
早稲田大学教授で精神科医の
西多昌規医師は指摘しています。




そもそも「五月病」とは、
大型連休の後、
気分が落ち込む、疲れやすい、
食欲がない、などといった
心身の不調が出ることをいいます。




西多医師によりますと8日から、
たとえば、これまでのリモートから
リアルに出社や通学することになったり、
飲みに行ったりすることも
増えるかもしれません。


対面でのイベントが
急激に増える可能性があり、
「準備運動なしで
 エクササイズするようなもの」
「自分で予想していた以上に
 負担は大きい」
として注意が必要だといいます。




この五月病、ある調査では、
働く人1200人のうち半数以上が
「経験がある」と回答しています。

そのうち五月病が原因で、
仕事を休職したり辞めたりした人は約3割。
20代に限ると約4割いたということです。

特に新入社員にとっては、
まだ会社になじめていない時期。

西多さんは、活動をセーブして
予定は詰め込みすぎず7~8割に抑える
特に連休中に生活リズムが乱れた人は
5月中は無理をしない方がいい
としています。

また五月病は、個人の問題だけでなく
周りの配慮も必要です。


部下にプレッシャーを
与えてしまうかもしれない
代表的なNGワードがあるんですが、
たとえば



①「やる気が足りないのではないか」
②「今と違って、おれたちの時代は…」
③「まずは言われたことをやりなさい」

頭ごなしに言うのではなく、
仕事の背景を意識して
説明する必要があるといいます。

働く人の意識調査を行っている
転職サービス「doda」の
桜井貴史副編集長は、
こうした言葉を使わず、
「部下を理解して、やる気を
 引き出してあげることが大切」
だといいます。


先ほどの調査によりますと
「五月病でつらかったこと」は
①「治し方がわからない」
②「相談できる人がいない」
③「仕事で迷惑をかける」

周りも「頑張れ」と
負荷をかけないことも大切ですし、
つらいときは、
こうした相談窓口もあります。

「よりそいホットライン」
 0120-279-338 
 岩手県・宮城県・福島県は…
 0120-279-226 

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