《野外での婚礼の踊り》ピーテル・ブリューゲル2世 1610年頃 Private Collection

Special スペシャル

声優・石田彰さんに伺いました!

ブリューゲル展で音声ガイドナビゲーターを務める声優の石田彰さん。展覧会公式HPをご覧の皆様のために、展覧会の見どころ、音声ガイドのおすすめポイントなど伺いました。

音声ガイドのおすすめ
展覧会の会場で実際に音声ガイドを聞いた石田さん。実際に聞いてみて、おすすめのトラックはどの作品だったのでしょうか?
「どれも魅力的な文章でとても面白いのだけれど、一番僕が特徴的だと思ったのが、《種をまく人のたとえがある風景》という作品かな。」
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ピーテル・ブリューゲル1世、ヤーコプ・グリンメル
《種をまく人のたとえがある風景》
1557年 Private Collection
ピーテル・ブリューゲル1世とヤーコプ・グリンメルの共作とされるこの作品は、一見すると風景画のようです。
「音声ガイドの中でも言っているけれど、タイトルにもなっている"種をまく人"が隅に追いやられていて、ぱっと見、風景画にしか見えない。だけど、音声ガイドを聞きながらだと、隅っこの方に追いやられているここを見てごらん!と。さらに種をまくという行為には宗教的にこんな意味があるんですよ、ということも教えてもらえる。」
このトラックでは、作品の隅に描かれている"種をまく人"に加えて、さらに別のところにも目線を誘導する仕掛けがあるのですが・・・それは実際に聞いてからのお楽しみ。
「(このトラックは)知らないと気づけないところにちゃんと目線を誘導してくれる。作品の解説文でもフォローはできるけれど、すごく音声ガイドとしての強みを発揮していると思いました。」

石田さんがナビゲーターを務める音声ガイド、是非、会場でお楽しみください!