ぶらり途中下車の旅

武蔵府中熊野神社古墳から出土された鞘尻金具の文様が、日本一古いお金「富本銭」にある七曜紋と同じであることから、7世紀中ごろに建築されたとされる古墳です。国内最大・最古の上円下方墳で、この形は古墳時代の終わり頃に造られるようになった全国に4基しかない非常に珍しい形の古墳です。
平成15年の調査により上円下方墳と確認し、平成17年7月14日に国の史跡に指定されました。
被葬者は不明ですが、武蔵国府設置直前に大きな力を持っていた人物の墓と考えられています。
平成23年には、古墳に関する資料を展示する施設として、武蔵府中熊野神社古墳展示館が建てられ、石室から発見された鞘尻金具のレプリカなどが展示されています。
また、現地に保存整備されている古墳の石室は埋め戻されていて中に入ることができないのですが、古墳の石室を原寸大で復元した石室復元展示室が隣接してあり、受付で懐中電灯とヘルメットを借りると実際に中に入って石室の内部の様子を見学することができます。