ぶらり途中下車の旅

創業60年の福寿は、35年前に今のご主人に代替わりしました。このお店のワンタンには餡が入っていません。今の餡なしワンタンになったのは、今から30年ほど前。女性客が何人も肉抜きを頼むので、徐々に肉を減らしていき、今の餡なしのワンタンになったそうです。
雲を呑むと書く「雲呑（ワンタン）」。その食感を実現させるためのアイディアでもあります。
というのも、餡入りだと茹でる時に皮が溶けないように、皮を厚くするため、食感が損なわれてしまうのだとか。雲呑そのものを味わってもらいたいというご主人の想いが詰まっています。
ワンタンは1人前8枚で出しているのですが、一気に2人前以上頼まれると、ワンタンの分配が大変なのと、レンゲが2本しかないため、ご主人はあまり頼まれたくないそうです。
しかし、ワンタンの食感を求める根強いファンがいて、週1で食べに来るそうでやめられないのだとか。