今回の厄介者

タウナギ ~中国からの侵入者~

特徴

生物

『タウナギ』
硬骨魚綱タウナギ目タウナギ科。最大で1mに達する。
エラ・ヒレ・ウロコがなく、その見た目はウナギにも似ているが、ウナギとは遠く離れた異なる種類。
エラが退化し、水中での呼吸が苦手。
30分に1度、呼吸のために水面から顔を出す。

原産地

中国大陸原産で、田んぼの水路や浅い池沼に生息。
夜行性で、日中は物陰に潜み、夜になるとエサを求めて泳ぎ回る。
主に、小魚、エビ類、ミミズやアカムシなどを捕食する。

問題

1900年代に観賞用に持ち帰ったものが逃げ出し、繁殖したと推測されている。
外敵から身を守るため、地面に穴を空けて移動する習性があり、田んぼの畔(あぜ)に穴を作り、稲の成長に欠かせない水が、その穴から流れ出てしまう被害が起きている。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

タウナギが好むのは、水深20㎝程、流れの緩い水路など。

夜行性で、日中は日陰になって奥まった所に潜んでいる。
振動に敏感であるため、大きな音がするとすぐに逃げてしまう。

視力が悪いため、目の前に来たものに食らいつく。
その習性を利用し、エサとなるミミズを潜んでいるタウナギの前に
出して捕獲する。

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