土中から水分を補えないハウス栽培のトマトは、
空気中のわずかな水分を吸収するため、
この毛茸からす水分を補給しようとする。
必要な水の量は、この毛茸から接種できる水量で充分。
トマトにとって、水分の取りすぎは生長の妨げになるのだ。

やがて、あの時期がやって来た。
八木橋「めえ〜」
ヤギが鳴くと、雨が降る。そう、梅雨の到来。

雨と多湿は病害を発生させやすく、トマトの生長に悪い影響を与える。
そこで、保原はビニールハウスの外に排水溝を掘り、
ハウス内に雨水が侵入を防ぎ、達也は土中の菌類を含んだ雨水が
トマトに跳ねつかないように、根元に藁を敷きつめる。

しかし連日、雨は仕切りなく降り続く。
ハウス外に作った排水溝には、雨水が流れる。
トマトは大丈夫なのか?


ハウス内に入ってトマトの生育を確かめる達也と太一。
達也「すッげー伸びてる!」
順調な生長を見せるハウス栽培のトマトには、
直径6cmまで育った実もついている。
土もサラサラのまま。後は、赤くなるのを待つのみ。

一方、露地栽培のトマトも、雨にも負けず順調に生長していた。
しかし、この後一番恐れていた事が露地栽培のトマトを襲った。