今日も蕎麦の出前にいそしむ見習い国分太一。
彼が働くのは、「出前迅速」「笑顔一番」がモットーの「笑月庵」。
出前が立て込むお昼時、いつものように店内に電話の音が響きはじめた。
国分「はい!すぐにお届けに参ります!!」
蕎麦を持って太一が到着したのはアパートの前。
出前先はこの建物の2階と3階にある部屋だ。
バイクのミラーで笑顔の最終チェックを行うと、太一はさっそくアパートの中へ向かう。

しかし、見習い太一の顔から笑顔が消えた・・・。
国分「あれ?参ったなぁ・・・」
運悪くアパートの入口は封鎖中。
どうやらコンクリートの塗りたてのため、通行禁止になっているようだった。
なんとかしようと、2階のお客さんに向けて大声を張り上げる太一だが、
1階の住人の聞くラジオの大音量に消されて、いくら叫んでも声は届きそうにない・・・。蕎麦の出前は時間が命。
お腹を空かしたお客さんが蕎麦を心待ちにしているのに、
このままでは出前が遅れてお店の信用を落とすことになってしまう。

どうにかして2階と3階に出前できる方法はないものだろうか・・・。
すると悩んでいた太一の耳に子供の笑い声が!振り向いた太一の目の前には、 子供を「たかいたかい」して、木の枝にひっかかった風船を取る親子の姿。
国分「・・・これだ!!」
この光景を見て太一がひらめいた打開策。
もしかしたら、組み体操の「高さ」、そして明るい「笑顔」によって勝敗を競い合うチアリーダーならば、このピンチを救うことができるのではないかということ。
果たして、高く華麗なパフォーマンスで観客を魅了し、あふれる笑顔で選手を勇気づけるチアリーディングで出前はできるのだろうか!?