そしてやっとの事で割った石を見ると、そこには小さな穴がいくつもあいており、内側には赤褐色の色が輝いて見えていた。
ルーペを使ってさらによく見てみると、赤褐色の細かい尖った結晶体が確認できた。
色・形などから判断するに、これは水晶が大きくなって行く過程で鉄分が入って茶色になってしまったもので、大きさ色ともに宝石と呼べるものではないとのことであった。

だが、徐々にではあるが宝石の輝きに近づきつつある城島と達也。ここからは、狙う宝石、狙う場所を絞ってからポイントに望む作戦に。
そこで達也が狙うのは、誕生石であるガーネット。このガーネットを採るためにどうすればよいのか、その情報を得るために山梨大学の角田先生を訪ねた。
日本各地の鉱物を研究する先生によれば、山梨県甲府市の北側に花崗岩が広く貫入しているとのこと。

ならば探し方はこれまでと変わらない。この花崗岩に接する石灰石を探し、その接する部分をしぼっていくのみである。
手がかりを得て意気揚々と山梨へやってきた2人。だが、山の天気は変わりやすく…あいにくの雨模様。
そんな悪条件の中でも志を同じくする鉱物収集家の山中忠夫さんと出会い、同行していただけることとなり、いざガーネットを目指して花崗岩地帯の山へと向かった。