虐待や災害、家庭の事情など、様々な理由から居場所を失って、保護センターに収容され、もし新しい飼い主が見つからなければ殺処分されてしまう犬たちのためにおこなれている『プリズンドッグプロジェクト』。
行き場を失ってしまった犬を刑務所で服役中の受刑者が一定期間預かり、社会に順応できるようにトレーニングするという、受刑者の更生プログラムの一つである。

そんな彼らにとっても、犬を育てる事は自信へとつながる。
犬と受刑者、お互いが再びやり直すチャンスを与えられるこのプロジェクトは、現在、アメリカ合衆国の150以上もの刑務所で実行されていて、大きな成果をあげている。

アメリカ合衆国、ワシントン州シアトルにやってきたのは、達也。
最初に訪ねたのは、刑務所とパートナーシップ関係にある、タコマピアス動物保護センター。
センター主任のシシリーさんに、センター内を案内してもらう。
達也が中に入ると、そこには、この地域から保護されたという犬たちの姿があった。