そんな犬たちの檻の前に達也が行くと、しっぽを振ってよってくる犬たち。
達也「人なつっこい」
シシリーさん「ここでは保護した犬に新しい家がみつかり幸せになるように努力しています」

その言葉に、達也は真剣な顔でうなづく。
このセンターでは昨年、殺処分された犬は一頭もいなかったという。

さらにセンターの中を見て回る、達也は、ある部屋の中に入っていく。達也が入った部屋には、一台のカメラ。
そのカメラの前には一頭の犬と、その犬を紹介している動物保護センターの職員。
それは、この地域で放送されているケーブルテレビの人気プログラムで犬たちを紹介し、里親を探すという番組の撮影だった。この番組の効果もあって、昨年は実に3195頭の新しい里親が見つかったという。
その撮影の様子を、感心した表情で見つめる達也。
達也「これは日本でもやるべき」

撮影の見学を終えた達也は、再び、シシリーさんに話を聞く。
シシリー「介助犬になれそうな素質のある犬は協力体制にある刑務所に連れて行きます」
介助犬を育成するには、費用もさることながら、たくさんの人の労力、努力を必要とする。
しかし、刑務所で服役している受刑者には時間がたくさんある。