次に達也が訪れたのは、ワシントン州シアトルにあるワシントン州女性刑務所。有刺鉄線や監視カメラが至るところに設置されていた。
達也「すごい厳重」
それもそのはず、この刑務所は州内で最も厳重に警備されている施設の一つで、重大な犯罪を犯したおよそ700名の女性受刑者が収監されている。

「プリズンドッグプロジェクト」は1982年にアメリカ国内で、この刑務所が初めて導入したもの。
そんな刑務所内を、プログラムの責任者グレースさんに、案内してもらい、やってきたのは、屋外のトレーニング場。
達也「やってますねぇ」
達也の視線の先には、トレーニングをしている犬と、受刑者の姿。
介助犬にするためのトレーニングを行っているという。

達也が紹介されたのは、ドニカ受刑者とトレーニング中のゴールデン・レトリバーのトリクシー。
6ヶ月のトリクシーは、野犬の群れの中にいたのを保護され、この刑務所に連れてこられた。最初は、人間と接したことがなく、すごい恐がりだったが、今では人にも馴れ、まだ初歩段階だが介助犬になれるように一生懸命に努力しているという。