4月は、異例の雪が舞い、気温も一桁止まりの日が続いたDASH村。
ようやく膨れた八重の花、約2週間遅れの開花となった。
一方、日増しに膨れていくのは、テンとシロの姉妹。
食欲も旺盛で毛刈りに向けての栄養を蓄える頃、今年で5年目を迎える作物の収穫が間近だった。

それは、これから旬を迎える、お茶栽培。
本来、お茶の栽培は早くて3年、概ね4〜5年の歳月を要す。
春先の低温で遅れは出たものの、今年はこれから新茶の最盛期。
水はけの良い斜面を利用して植えた苗木が、今年ようやく収穫時を迎えられそうだった。
達也「もう間もなくだね、茶摘み」

そんな今年の茶摘みの為に動き出していたものがあった。
達也「お盆大変だったな」
城島「2年」

それは、2008年4月のこと。
鎌倉彫を手本に、村ならではの、自分たちのお盆づくりが始まった。
数々の鎌倉彫を支えるのは刀痕仕上げと呼ばれる独自の陰影技術を活かしたその立体感。
それを生み出す匠の技は下地となる漆の乾燥を見極め、頃合いを見て独特の粉を一面にまぶせていく。
磨き上げれば古色づけとも呼ばれる伝統の技。