城島、達也がアマモを観察していて見つけたのは、アマモの雄花(おしべ)、雌花(めしべ)。
雄花は1つの穂におよそ30個、雌花は多くて15個。
これが、花穂(かすい)と呼ばれるアマモの穂の中に、一緒に入っている。
水中で受粉が行われるアマモには、自家受粉しないように、ある特徴があった。
木村さん「最初に雌花が出てくる」

花穂の中には雄花と雌花が規則正しく並んでいる。
まず最初に雌花が生長し、2本のめしべを出し、別の株の花粉を受け取り、受精する。
次に時間差で、雄花が開き花粉を放出。放出された花粉は海中をさまよい、別の雌花に受粉する仕組みとなっている。

そして、花粉を出した雄花が落ちると、穂の内部の隙間を埋めるように雌花の子房が生長し、膨らんで種子となる。
アマモの種子の成熟は根からの養分に頼らず、光合成により花穂の中で行われる。
そのため、種子をとるには根はいらず、花枝(かし)と呼ばれる、花穂を5つ持つ枝を引き抜くことから。
30分ほどで、計300本の花枝を頂き、これが順調に成熟すれば30000粒の種子がとれる。