そして、いよいよ10mの潜降訓練の開始。
潜降ロープを足に一巻きし、体がロープから離れないように気をつけながら10mの潜降。
経験のあるスクーバ潜水とは違い、浮力を維持する器具がないため、手を離せば、一気に10m下の水底へ落下する。
達也「怖い」
そのためか、どうしても足が開いてしまう達也。
そのせいで、後の重大なミスにつながってしまうことに。

なんとか、水底に着底した達也。
しかし、ロープを回収する時に何やら水上が慌ただしく…。
ロープが、送気ホースにからまってしまっていたのだ。
達也の痛恨のミスだった。
水上では、送気員が送気ホースのケアをするが、水中では潜水者自らがケアをしなくてはならない。
補助のダイバーの指示で何とか危機は回避したものの、水中訓練の難しさを、身をもって感じた達也だった。

続いての訓練は、送気停止訓練。
ホースが折れ曲がったり、切断された場合、送気が止まってしまう。
その不測の事態に備え、送気が途絶えてしまった時の感覚を覚えることと、適切な対処を身に着ける為の訓練。
送気が止まってしまった場合は、浮上に必要な5分間の空気の入った予備のボンベを使う。
しかし、この訓練ではいつ達也への送気が止められるかは知らされない。
素早く、背中のボンベのバルブを開くことができるのか?