一方、福岡の松岡たちは、クレーンそびえる田んぼで、チャンピオンの消防士、神谷さんの試技を見ていた。
遠賀町では、毎年6月、休耕田を使った「おんが泥リンピック」を開催。
泥バレー、泥フラッグとともに花形競技が、「泥ターザン」。
ターザンのように、クレーンで吊ったロープにつかまり、15m先、たたみ2畳分のマットに飛び移る。
田んぼに落ちたらアウト、飛び移るタイミングを見極める動体視力が必要。
正面向きのままマットへ向かい、放物線を描くように着地するのがコツ。

この競技、世界を制した男、内藤の動体視力に期待。だが、
内藤「怖いよ、これ」
登った台の高さは水面から2m、体感速度は時速20km、目標のマットは、実際より遥か遠く小さく見える。
だが、今日ここまで勝ちは無し、恐怖心を打ち消して、いざ!
そして、きれいな放物線を描き、手を離すタイミングも問題なし!
だが、わずかにマットに届かず失敗。すると、
内藤「これ面白いよ!」

惜しかった原因は、体を放り出してからの伸びの差。
チャンピオンは、遠心力を上手く活かして飛んでいた。
そこで、フライ級の内藤に対し、ウェルター級の松岡が挑戦することに。
体重が重ければ、それだけ遠心力も働き、遠くへ飛べるはず。
しかし、失敗すれば、チャンピオンの防衛となる。
水面スレスレから放物線を描き、スピードに乗ってジャンプ!
だが、体の向きを保てず、マットを捉えきれずに落下…
これで、3戦全敗となった。