過去の放送内容一覧2016年5月
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2016年5月29日(日) 24:55空き家 どうしますか?瀬戸内海に面し坂の町で知られる尾道が危機にある。空き家が急増しているのだ。空き家は景観を損なうだけでなく、火事や倒壊の恐れなど様々なリスクをはらむ。「崩れかかった家の柱が隣の家を突き破る」広島では去年2月、20年放置された空き家が行政代執行により取り壊された。 全国の空き家数は増え続け過去最高の820万軒。広島では、6軒に1軒が空き家で、全国平均を上回る。なぜ空き家は増えるのか。解決策はあるのか?あなたならどうする?
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2016年5月22日(日) 24:55託された夢
〜ダムと柚子と父の遺書〜父の無念を胸に仕舞い込み、じっと力を蓄えてきた。今年、創業から20年で東証1部上場を果たしたIT企業の社長、藤田恭嗣42歳。四国山地に抱かれた徳島県の旧木頭村出身。かつて「巨大ダムを止めた村」として有名になったが、過疎は止められなかった。藤田は故郷に新たな雇用を生み出そうと、特産の「木頭ゆず」を加工販売する別会社「黄金の村」を立ち上げ、自らも営業マンとなって奔走する。20年前、ダム問題を苦に志半ばで自ら命を絶った父の夢を叶えるため。 -
2016年5月15日(日) 25:00障害プラスα
~自閉症スペクトラムと少年事件の間に~「人を殺してみたかった」2年前の佐世保女子高生殺人事件の加害少女は動機をそう語った。少女には自閉症スペクトラム障害の鑑定結果が出た。しかし、障害がそのまま少年事件に結びつくわけではない。「2つの間には、プラスαの要因がある」と専門家たちは語る。〝プラスαの要因〟とは何か。少年院や児童自立支援施設の子どもたちの生の声を聞くことで、子どもたちの中にある〝生きづらさ〟の正体を探る。また矯正施設で行われる国内初といわれる、再犯防止のためのトレーニングにも密着する。 -
2016年5月8日(日) 24:55能登讃歌
ざいごの情と野の花と心の声を言葉にする抒情書家の室谷一柊さん(72)と朱琴さん(68)。夫婦は石川県能登町の小さな集落で、山清水で墨をする田舎暮らしを送っている。9年前に自己破産し、京都から移り住んだ2人。生活は決して楽ではないが、いつも心は豊かだった。人知れず咲く野の花の美しさ、ひたすらに己の道を歩む人の生き様にふれ、夫婦は生かされ生きる意味を知る。"何もないが、全てある"ゆるやかな時間の中で、夫婦が書にする言葉とはー。 -
2016年5月1日(日) 24:55生きる伝える
"水俣の子"の60年かつて「魚湧く海」と呼ばれた豊かな海で発生した水俣病。チッソがプラスチックを作る過程で出たメチル水銀を海に流し、汚染された海でとれた魚を食べた人々に病気が広がった。私たちが便利な暮らしを獲得する陰で、水俣には犠牲となった多くの胎児や子どもたちがいた。公式確認から60年となる水俣病。人生を生き抜き、還暦前後を迎えた水俣の子は今、私たちに何を伝えているのか。