過去の放送内容一覧2016年12月
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2016年12月25日(日) 25:30手のひらの"凶器"
~ながらスマホ その代償~今夏、日本中そして世界中が熱狂した配信ゲーム。その人気のかげで、奪われた命がある。スマートフォンでゲームをしながらハンドルを握るという悪質極まりない運転が、9歳の男の子の一生と家族の希望を奪った。遺族たちは『これは交通事故ではない、殺人事件だ』と"ながら運転"の厳罰化を望む。その利便性から急激に普及したスマートフォンで変わる社会。安全対策は?法規制は?そして、私たちの意識は追いついているのだろうか? -
2016年12月18日(日) 26:103・11大震災シリーズ(77)
その哭き声が聞こえるか
~避難区域の動物たち~無人の商店街をわがもの顔でうろつくイノシシの群れ。主のいない家を荒らすアライグマ。かつて家族の一員として飼い主と暮らしていたイヌやネコは野生化が進み、保護に来た人間に牙を剥いて威嚇した。原発事故で人が住めなくなった福島県の避難区域に広がった光景だ。事故から5年、避難指示の解除が進む今、増え過ぎた動物たちは人々の故郷への帰還を妨げる存在に...原発事故で生きる道筋を狂わされた動物たちの姿を追った。 -
2016年12月11日(日) 26:05ゼロ戦乗りの遺言
~真珠湾出撃 原田要の肖像~零戦パイロットとしてハワイ真珠湾を戦い、その体験を語り継いできた原田要さん(享年99)。 霞ヶ浦航空隊を首席で卒業、命がけで敵を撃墜することが最高の名誉と考えていたが、出撃を繰り返す中で意識が変わっていく。 平和を重んじる人間を育てたいと戦後は幼稚園を経営。半世紀近く自身の体験を語らなかった原田さんが、湾岸戦争をテレビで見た園児の言葉に衝撃を受け、語り部として生きる覚悟を決めたという。元零戦乗りの遺言。 -
2016年12月04日(日) 25:05迷走する轍(わだち)
~貸切バス業界の闇~今年1月、長野県軽井沢町でスキーツアーバスが道路下に転落、大学生13人が死亡した。ある遺族は通夜の席で「事故は社会問題によって生じた歪み」と訴えた。 私たちが全国の貸切バス業者に行ったアンケートと取材によって、仕事を得るために下限額を下回る受注を受け入れるバス業者や手数料の名目でキックバックを求める旅行業者の実態。さらに運賃の偽装や、それを見抜けない国の監査体制の脆弱さが浮かび上がる。バス業界の危険な闇を追った。