過去の放送内容一覧2019年4月
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2019年4月28日24:55シリーズ平成
県境を越えた村
平成の大合併が遺したもの「木曽路はすべて山の中である」。文豪、島崎藤村の小説「夜明け前」の有名な書き出しだ。藤村の生まれ故郷である木曽路の馬籠宿がある長野県山口村は「平成の大合併」で長野県を離れ、岐阜県中津川市に編入合併した。藤村を巡り昭和、平成と2度にわたる合併騒動、そして岐阜県に移ってからも木曽路の日本遺産認定を巡り新たな問題が勃発。平成という時代が幕を閉じようとする今、合併に揺れた小さな村のその後を追った。 -
2019年4月21日(日) 24:55【拡大枠】防衛大学校の闇
連鎖した暴力...なぜ幹部自衛官を養成する防衛大学校で「殴る」「蹴る」「下半身に火を付ける」などの暴力が起きていた。被害者の元学生(24歳)が起こした裁判で、加害者は「指導だった」などと主張し、元教官は「予測不可能だった」と証言。取材を進める中で我々は、防衛大OB等の貴重な証言と重要な内部資料を得た。見えてきたのは蔓延する暴力の実態。そこには"学生間指導"という独自の教育システムが介在していた。 -
2019年4月14日(日) 24:55語るのは、私たち。
熊本地震3年の現在地二度の震度7が襲った熊本地震から3年。全国で災害が相次ぎ記憶も薄れる中で、被災地は地震を語り継ぐ課題に直面している。東海大学の学生800人が暮らし"学生村"と呼ばれた南阿蘇村黒川地区。キャンパス閉鎖で村を離れた後も語り部を続けてきた学生たちは、卒業前にその活動を"地震を知らない世代"に託した。「私たちに伝えることができるのか」葛藤しながら語り始めた後輩たち。地震から3年を迎え"伝え続ける"意味とは。 -
2019年4月7日(日) 25:00一四一冊目の春
くめさんが伝え続けること生まれつき背骨に障害のある小倉くめさん(72)。37歳で仕事を失い「障害者が生きる価値はあるのか?」と死を考えた。そんな時、障害児を抱えた母親が親子心中する事件が起こる。くめさんはこうした痛ましい出来事を一つでもなくしたいと障害者問題を世に問う季刊誌"秘めだるま"を創刊。 以来35年間、たった一人で出版を続け、今春141冊目となった。いじめや差別と向き合い、自立と平等を伝え続けるくめさんを見つめる。 -
2019年3月31日(日) 25:25シリーズ平成
さらば"東京都湯沢町"
平成バブルを抜けると...リゾートマンションが立ち並ぶ新潟県湯沢町。東京からアクセスがよく、バブルに沸いた町は"東京都湯沢町"と呼ばれた。しかし、バブル崩壊でスキー人口は減少し閉鎖したスキー場も。そんな中、スキーに頼らない新たな町づくりを進める動きが出ている。都会の真似ではなく、自分たちの持つ「雪国文化」で町をよみがえらせようというのだ。バブルから何を学び、後世に何を伝えるのか。平成に入り変貌した町のいまを見つめる。