プレスリリース

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2001年08月03日

地上波デジタル実験結果報告:ワンソフト多メディア同時配信


 日本テレビでは、8月2日(木)の夕方からプロ野球ナイター中継の間、日本テレビ本社南本館2会大会議室において、巨人-中日戦プロ野球を素材とした「ワンソフト多メディア同時配信実証実験」というテーマで公開実験を行いました。
 日本テレビでは、2003年から開始予定の地上デジタル放送に対し様々な検討を行っており、また、その時点では、放送以外にも、ブロードバンドや広帯域となる携帯電話などの様々なメディアサービスが想定され、それらの研究にも積極的に取り組んでおります。
 今回の実験は、2004年夏を想定し、東京パイロット実験の場や携帯電話、ブロードバンド網を活用して、過去に例がないほどの実サービスに近いデモを行い、想定される放送サービスの可能性を探りました。
 夕方から夜にかけての実験公開となりましたが、話題性の高いテーマだったこともあり、前日の事前確認公開と合わせて見学者は900名(このうち社外は450名)を越え、大盛況となりました。主催者としても、新しい技術への関心が驚くほど高いことを実感し、今後も積極的な取り組みの必要性を認識しました。

公開日時:平成13年8月2日(木) 17時開場、18時試合開始~21時
公開場所:日本テレビ 南本館2F大会議室

実験での配信・受信メディア:

①現行地上アナログ放送
②地上デジタル放送(データ放送付きHD放送を想定)
③同時開始予定の想定される移動体向け放送(携帯受信機向け)*1
④携帯電話映像受信 *2
⑤ブロードバンド映像配信(LIVE/VoD機能)*3
⑥インターネット(ナローバンド)での情報受信

なお、 ②③は東京パイロット実験協議会の実験項目です。
 *1:NTTドコモ殿との共同実験、東芝殿の実験協力によります。
 *2:NTTドコモ殿との共同実験によります。
 *3:NTT東日本殿との共同実験です。この実験は『日テレブロードチャンネル:愛称「日テレぶろ」』と称し、一般参加者を募集し12月まで継続実験を行います。

image013.gif

  ①現行の地上アナログ放送受信
  ②③東京パイロット実験(地上デジタル放送実験):実サービスに近いモデル提案。
   実験パラメータ モード2、ガードインターバル 126μsec
    [1]固定受信階層:12セグメント:64QAM 7/8 伝送ビットレート 17.7Mbps
      D1アップコンバート映像:15Mbps、音声:256kbps、データ:約1Mbps、SI/EPG:約0.5Mbps
    [2]携帯受信階層:1セグメント:16QAM 1/2 伝送ビットレート 0.561Mbps
      MPEG4蓄積映像:256kbps、音声:48kbps、データ:約100kbps、SI:約50kbps
  ④携帯電話映像受信
   野球中継を適宜編集してダイジェストシーンにし、NTTドコモの映像配信サーバーにアップデートしたものを、
   携帯電話(FOMA)で視聴。
  ⑤ブロードバンド映像配信
   NTT東日本のストリーム配信サーバーからのLIVE映像(約500kbps)を、フレッツ・ADSL及びBフレッツを介して
   視聴します。
   VoDや試合情報等の視聴もできます。
   12月まで実験を行っています。実験参加の案内は日本テレビトップページの「日テレぶろ」を参照してください。
  ⑥インターネット接続で、当社のホームページ上の情報を視聴します。