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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2015年1月番組審議会概要

第484回日本テレビ放送番組審議会は、1月11日に放送された『もうひとつの箱根駅伝』に関しての合評を行いました。

『もうひとつの箱根駅伝』は、お正月の『箱根駅伝』の生中継番組で伝えきれなかった部分をまとめた番組で、1997年から始まり今回で19回目を迎える。
レース後だからこそ伝えられる部分を取り上げ、今回は青山学院大学の原監督と夫人に密着しました。

A委員:
箱根駅伝の中継番組は毎年見ていて、筋書きのないドラマにワクワクさせられるが、この番組で全体を俯瞰で見ることができた。選手一人一人の表情を見ているだけでも、普通のドラマにはない物語性が強く感じられた。
B委員:
何よりも一番良かったと思ったのは、青山学院大学の原監督夫人の美穂さんで、勝利が分かった時の感想と表情が印象に残った。普通のスポーツものの中にはない、女の人の目線みたいなものが見えた感じがした。
C委員:
1つのチームだけではなく、複数のチームの監督や選手以外の周辺の人たちに狙いをつけて相当な取材をしていたと思うが、その取材体制の厚みが凄いと思った。事後だからこそ出せる映像も、それぞれの監督のキャラクターや戦略、選手を励ます仕方も違っていて面白かった。
D委員:
こんなことも裏にあったのか、この裏にはこういう事があったのかが分かって、非常に面白かった。駅伝中継を見た人には凄く面白い番組だが、見ていない人にどれだけ伝わるのか、ドキュメンタリーとしてのレベルはどの位のものなのかが分からなかった。
E委員:
1時間ではなかなか伝えられないことが多くて、青山学院大学の寮の話とか、奥さんの存在の大きさなどの夫婦の支えあいはよく捉えられていたが、廃部からの立ち上げのところや、原監督をどうやってスカウトしたかなどがもっと欲しかった気がする。
F委員:
駅伝は長丁場だから、1位と後ろでは随分距離が空いてしまう。どうしてもカメラが前方に集中して、後ろが映されないという不満がある。映されない大学がいっぱいあると思われるので、それをどういうふうに取り上げるかというのが、今後の課題ではないかという気がする。
G委員:
中継では駒澤大学の山登りの選手が低体温症で走れなくなった時に、実況が切れ目なく大きな声で続いていたので、監督が何と声をかけているのかが聞き取れなかった。この番組でその時の様子を知ることが出来て良かったが、中継でも、視聴者は実況より監督の言葉を聞きたかったと思う。実況も時には黙って、沿道の声や応援の旗が風に揺れる音、監督の声など、ありのままの臨場感を伝えて欲しいと思う場面があった。
H委員:
青山学院大学が優勝すると予想して監督夫婦に密着したとしたら、大したものだが、面白かっただけに、もっと深く時間をかけて突っ込んで欲しいと思ったのも事実。監督夫婦の生活はどんなものか、なぜそこまで生活をささげられるのかなど、「人間」に迫っていったら、もっと別の番組になっていたかもしれないと思う。
I委員:
ほかの大学が優勝した場合、全然違う内容になっていたわけで、残念な結果を受け止める人たちの素材にドラマを感じる。取材を受けていたのに、放送されることがなかった人たちのことを考えてしまった。そのあたりがスポーツの持つ潔さでもあり、残酷さでもあると改めて感じた。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

番組担当者
「優勝した青山学院大学以外に数チームの取材をしていて、使われなかった素材はたくさんあるが、大学関係者や選手、皆さんの理解を得ている。来年以降も様々な取材をしたうえで、テーマを絞って良い放送を目指したい。」