2019年9月10日(火)
武蔵大学 メディア社会学科ゼミ(東京・練馬区)

「テレビ局がこのワークショップを開く意味を考えて欲しい。なぜ、今のこの社会の中で、この活動があるのか、俯瞰で見て考えて欲しい」
最後の挨拶で、引率の中橋雄教授が、学生に語りかけました。その問いかけに、私たちの講義を聞いてくれた学生29人はどのような答えを見出したでしょうか。

中橋ゼミの研究テーマは、ずばり「メディアリテラシー」。大学生、しかも3年生以上が対象だったこともあり、ネット上で最近流布した偽情報の事例を多めに紹介したほか、一つの事象をめぐってメディアによって見出しの取り方が異なったケースをもとに、「複数の視点を取り入れることの重要性」なども講義の中に盛り込みました。

「物事を正確に確かめる過程」を体験してもらうために行っているワークについては、さすが大学生です。次から次へと仮説を立てて事実を確かめていこうとする学生や、目的物を見失わずに効率的に作業を促す学生、決められた時間配分を常に気にしながら「あと5分だよ!」などと活を入れる学生までいて、誘導役のこちらが顔負けのシーンもありました。

4年生は就職活動の真っ只中。休憩時間に話を聞いてみると、実に様々な業界に巣立っていくことを知りました。「去年この授業を受けていたら、テレビ局も就職先の一つに考えたかった」と言ってくれた参加者もいました。それは残念!と思いつつ、いまや、どの分野で活躍するにせよ、メディアリテラシーは必ず必要になる力、と言っても過言ではありません。この日の授業が、出会った若者の将来に役立てばと切に願っています。

(担当/林)

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