ルイ ヴィトン 『職人の心を継ぐ家』 2001/8/29放送

   
パリ郊外。セーヌ川のほとりにある静かな町 アニエール。
ここに、世界に名高いブランドを生んだ鞄職人、ルイ ヴィトンの家があります。


       
彼がここに住居を構えたのは、1871年、57歳のとき。
この時彼は、1人の職人に戻って従業員たちの指導に専念し、
店は、息子 ジョルジュに任せたのです。


   
   
当時の最先端だったアールヌーヴォーを取り入れたこの部屋は、
息子のジョルジュが手がけたもの。
職人気質の父と、息子のセンスによって、ヴィトン社の鞄は、
やがて世界の多くの人々に愛されるようになっていきます。

       
少年 ルイ ヴィトンは、14歳で故郷を捨て、何キロもの道のりを歩いて、
パリへ向かいました。
荷造り職人や、木箱を作る職人として修行を積み、
旅行専門のトランクを扱う小さな店を始めたのは、それから20年後。


       
       
アフリカ探検家の、ベッドになるトランクを始め、そんな鞄でも、
客の注文通りに作っていきました。毎晩、夜がふけるまで工場にこもって…。


  晩年は、職人たちを家に招き、
ともに食事を楽しんだ、ルイ ヴィトン


       
ヴィトン家の当主による食事会は、今もこの家で開かれています。
創業者の「心」を継ぎながら。


ルイ ヴィトン 『職人の心を継ぐ家』 2001/8/29放送

ディレクター日記

    ■来週の「心に残る家」は、
  ヨハンナ シュピリをお送りします。


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