アイザック ニュートン  『りんごの家』  2002/8/28放送

   
イギリス、リンカンシャー州にある静かな村、ウールスソープ。
ここに、17世紀の偉大な科学者、アイザック ニュートンの家があります。


   
   
生まれる前に父親が亡くなり、3歳のときに母親が再婚。
幼い頃、祖母に育てられた少年は、学校が嫌いで、人と話すのが苦手。
いつもひとりぼっちで過ごしました。


   
そんな彼の友達は、家の前にある一本の大きなりんごの木。
この木にもたれて物思いに耽ります。


 
 
太陽はどうして眩しいんだろう。
風はどこから吹いてくるんだろう。


   
 
 
「なぜ?」     「どうして?」

限りなく浮かぶ自然の謎。
少年はそれらの答を探す為、
宇宙の神秘をひもとく勉学に励みました。


 
 
23歳になったとき、ひとつの衝撃が走ります。
ぽとりと木から落ちたりんご…。
宇宙のあらゆる物体に働く、「万有引力」の発見でした。


 
 
ひとつの答を導いた悦びは、
次の答えに向かう、無限の力を生むことを知るニュートン。

それは彼の中に、新しい引力が誕生した瞬間でもありました。


アイザック ニュートン  『りんごの家』  2002/8/28放送

 

 ♪『Heaven (waiting there for me)』
 唄:Ronan Hardiman


次回(9月4日)の『心に残る家』は
宮沢 賢治『農民として生きた家』
をお送りします。お楽しみに。