大館曲げわっぱ
前回ご紹介した「鶏ささみの梅しそ焼き」の写真で登場したお弁当箱は、
「大館曲げわっぱ」といいます。
秋田杉を薄く挽いたものを煮沸し、柔らかくしてから曲げて桜皮でしめくくった
経済産業大臣が指定する秋田県の「伝統工芸品」。
「手触りのよさ」「木目の美しさ」「素材が持つ温かさ」は格別で、
どんなおかずでも、品よく見えるところが気に入っています(^^)
柔らかい天然素材の為、手洗いした後しっかりと水気を拭き、
伏せて乾かすなど、いつもより注意が必要です。
この時ばかりはいつもの大雑把さを封印し、長く使えるよう丁寧に扱っています。
杉は、吸湿性、通気性が良く、殺菌効果もあることから、お弁当箱にとても適しているようで、
朝詰めたごはんが"べちゃっ"とせず、ふっくらおいしく保ちます。
そして何より、秋田杉のほのかな香りがごはんに移り、極上の味わいに。
この『大館曲げわっぱ』は、結婚してすぐ秋田県に住む義母がプレゼントしてくれました。
かれこれ10年のお付き合いになり、使えば使うほど愛着が沸くお弁当箱です。