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■準決勝の見どころ

 1月8日(土) 国立競技場にて

第83回選手権大会はついにベスト4が出そろった。戦後最多7度目の選手権制覇に挑む国見(長崎)、初の単独優勝を狙う鹿児島実(鹿児島)、県勢初の4強入りを果たした星稜(石川)、2年ぶりの頂点返り咲きを狙う市立船橋(千葉)の4校が国立のピッチで激突する。大会も残り3試合。高校生がついにたどり着いた聖地・国立での戦いを展望する。

第1試合
国見(長崎)VS鹿児島実(鹿児島)

3年前も同じ準決勝で死闘を繰り広げた九州対決。両チームともエースストライカーが調子を上げており、同時に試合のカギを握ると思われる。国見は準々決勝の盛岡商戦で2ゴールを挙げた渡邉千の爆発的スピードを生かして先制点を奪いたい。先手を取れればこの大黒柱へのマークも厳しくなり、必然的に2回戦(対鹿島学園)でハットトリックの城後や鋭い動きの本吉にチャンスが生まれるからだ。

鹿児島実は左ききのストライカー山下がゴールを量産している。準々決勝も1ゴールを追加し大会通算4得点で得点ランキングトップに並んだ。持ち味の「意外性」あるシュートは攻めあぐねたときにこそ威力を発揮するはず。特に体力面ではやや鹿児島実の分がありそう。終了直前に相手の運度量が落ちたときに自慢の左足でゴールネットを揺らしたい。また国見・渡邉千も今大会3ゴール。勝敗と同時に得点王争いにも注目したい。

 

第2試合
星稜(石川)VS市立船橋(千葉)

市立船橋の誇る堅守を星稜がどうこじ開けるかが見どころ。市立船橋は東福岡との初戦こそ1失点したものの、その後は連続完封と今大会もディフェンス力には伝統の重みが漂う。初めて国立の舞台を経験する星稜にとっては文字通りの「壁」になる。攻略のカギは大会ナンバーワンレフティー本田の"ひらめき"だろう。ここ2戦は左足の故障で満足なパフォーマンスは披露できていないが、随所で創造性あふれるプレーをみせている。市立船橋の左DF薬袋がオーバーラップした隙をついて活路を見出したい。

市立船橋はお家芸の「守り」よりも「攻め」に注目したい。今年は得点力不足が課題だったが、準々決勝で3ゴール。点を奪いにいく意図が込められた4−4−2でこの大会を戦ってきた成果が出てきている。もし1点を奪い取りたければ190cmのFW榎本を投入して、もう一つの伝統であるセットプレーから虎の子の1点を奪いにくるはずだ。

 

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