11月30日(水)深夜2:29〜4:00

指 揮 下野竜也
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 古市幸子(日本テレビアナウンサー)

ブルックナー作曲:
交響曲第4番 変ホ長調 WAB.104
 <ロマンティック>(ハース版)

※2011年7月19日 サントリーホール


石巻の吹奏楽部員に贈る 読響・アンサンブルコンサート
2011年11月20日 宮城県石巻高等学校にて宮城県石巻の吹奏楽部に
所属する中高生を招いて、読響メンバーによるアンサンブルコンサートが
開催されました。
今回の石巻訪問には10人のメンバーが参加。アンサンブル演奏のほか、
現地の高校生との合同演奏を披露しました。

※この演奏会の模様は、後日番組ホームページ「演奏動画集」にて動画配信する予定です。

木管アンサンブル
♪ヘンデル作曲
 組曲「水上の音楽」から「アラ・ホーンパイプ」

 首席フルート・一戸 敦   オーボエ・浦 丈彦
 クラリネット・鎌田 広    首席ファゴット・井上俊次
 ホルン・伴野涼介


金管アンサンブル
♪グレン・ミラー作曲
 「ムーンライト・セレナーデ」
   〜「スイング・ジャズ・メドレー」から

 首席トランペット・田島 勤   トランペット・奥野 儀光
 ホルン・伴野涼介        トロンボーン・古賀 光
 チューバ・次田心平       打楽器・野本洋介

読響メンバー&宮城県石巻高等学校吹奏楽部合同演奏


♪水野良樹作曲
 「ありがとう」(いきものがかり)

指揮:武田 誠 先生(石巻高校吹奏楽部・顧問)


井上俊次(首席ファゴット奏者)インタビュー

古市:井上さんはこちら宮城県石巻のご出身だそうですね。
井上:生まれたのは石巻で、小学校・中学校までこちらに 住んでいました。
古市:今回は読響のお仲間と一緒に、石巻の中高生の前でコンサート
   ということですが、どんな気持ちですか?



井上:僕も今まで震災後に避難所で暮らされている方々のために、
   何度か演奏したのですが、やはり自分一人で出来ることというのは
   限られていて、でも今回皆さんのご協力を得て、自分の職場の
   仲間と一緒に石巻に来られて、僕たちの演奏を聞いていただくことが
   できて、本当に夢みたいです。
   何か故郷のために出来ないかと思っていたことが、これでまた一つ
   実現出来たかなと思います。


菅原拓也 理事長(宮城県石巻支部吹奏楽連盟)インタビュー

古市:生徒さんたちにとって、今回の東日本大震災の影響は
   大変なものだったのではないかと思いますが・・・

菅原:もちろん大変でした。家族を亡くした生徒がどこの学校にも
   どこの部活にもたくさんいます。転校した子や辞めた子も
   たくさんいます。

古市:持っていた楽器が失われてしまったという生徒さんも
   多かったのではないですか?


菅原:中学校ではちょうど卒業式の練習をしていて、体育館に全部楽器を置いていたので全部水浸しに なり、
   ヘドロまみれになったりというのが多かったです

古市:そんな中、吹奏楽連盟では生徒さんたちの支援をしようという
   試みをされていると聞きましたが・・・

菅原:「楽器BANK」というものを開いて頂き、全国から楽器を支援して頂いて、
   県内にきちんと行き渡るようにして頂いています。

古市:楽器の消耗品やリードなども必要になってくるのですよね。
菅原:毎日練習しているので消耗品は常に必要になります。
   生徒のためにもこのような支援はしていきたいと思っています。

古市:さて今回の読響の訪問についてはどのようにお感じですか?
菅原:今回のメンバーのお名前を拝見し、素晴らしい日本を代表する
   素晴らしい方々なので、出来れば生徒たち皆に聞いて欲しいと思います。

古市:是非演奏を聞いて、ふれあいもして頂き、皆さんの演奏に生かされるといいですね。
菅原:せっかくの機会なので、是非皆多くのことを吸収してほしいと思いますね。

宮城県 楽器BANK
震災で楽器を失ってしまった宮城県の吹奏楽部の生徒・学校に対して、国内外から寄贈されてきた支援楽器の受付・配布の窓口となるプロジェクト。宮城県吹奏楽連盟の元、東北高校音楽部(仙台市)が中心となって運営し、これまでに多くの支援楽器が被災した生徒たちの手に渡っている。
今後は、生徒たちの吹奏楽活動の継続のために、リードなどの消耗品やメンテナンスの継続的な支援が課題とされている。
宮城県 楽器BANKの詳細は・・・宮城県吹奏楽連盟HP http://www.ajba.or.jp/miyagi/

下野竜也指揮
ブルックナー 交響曲第4番<ロマンティック>



読響 正指揮者・下野竜也さんの指揮で、
ブルックナー作曲交響曲第4番<ロマンティック>をお送りしました。
下野さんが読響の正指揮者に就任して5年。読響が最も得意とする
レパートリーの一つであるブルックナーのシンフォニーを、
東京で初めて指揮しました。

下野竜也(読響正指揮者)インタビュー

これまでの常任指揮者の先生方の演奏されたブルックナーはとてもとても素晴らしかったので、大方の方には100万年早いと言われるかもしれませんが、僕は運良く読響の正指揮者にさせて頂いたので、読響という大きな許容量を持ったオーケストラの胸を借りるという気持ちで、今の自分の感性と今の自分のアイディアで音を出させて頂きたいと思います。

今回は放送時間を90分に拡大し、全曲ノーカットでお送りしました。
下野さんの渾身の熱演に、会場からは“ブラボー”の声が鳴り止みませんでした。



読響コンサートへの誘い!!


トロンボーン奏者
古賀 光
2012年1月16日(月) PM7:00 東京オペラシティコンサートホール
     1月17日(火) PM7:00 サントリーホール


《R.シュトラウス 管弦楽選集》
R.シュトラウス/交響詩〈死と変容〉作品24
        /四つの最後の歌
        /交響詩〈ドン・ファン〉作品20
        /交響詩〈ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら〉作品28

指揮:上岡敏之
ソプラノ:アンナ=カタリーナ・ベーンケ

今回のR.シュトラウス・プログラムの聞きどころは、ホルンの素敵なメロディだと思います。R.シュトラウスのホルンは大変難しく緊張感があり、大変プレッシャーのあるメロディだと思います。すごく美しいメロディを吹くことが出来ていいな、と後ろの席から応援しています。トロンボーンはいつも通り、後ろの方で頑張って吹いていますので、そこも見て頂けるとうれしいです。

コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。

下野竜也(読売日響正指揮者)  Tatsuya Shimono(conductor)
06年読売日本交響楽団正指揮者に就任。
鹿児島大学教育学部音楽科、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室、キジアーナ音楽院、ウィーン国立音楽大学で指揮を学ぶ。97年から99年まで大阪フィル指揮研究員として、故朝比奈隆氏の薫陶を受ける。以後国内外で数多くのオーケストラと共演。読売日響とは《下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズ》や《下野プロデュース・ヒンデミット・プログラム》など意欲的な活動を展開、後者の公演は文化庁芸術祭優秀賞を受賞している。 東京国際音楽コンクール<指揮>優勝、ブザンソン国際指揮者コンクール優勝、出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。上野学園大学音楽文化学部教授。