8月15日(水)深夜2:44〜3:44

指 揮 久石 譲
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 松井咲子

久石譲作曲:
シンフォニア〜室内オーケストラのための〜

ドビュッシー作曲:
牧神の午後への前奏曲

※2012年5月30日 東京オペラシティ コンサートホール

ニコライ作曲:
喜歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲

※2012年3月22日 いわき芸術文化交流館 アリオス



≪新MC初登場!≫
8月の放送から、新司会者・松井咲子さんが番組に登場しました!
松井咲子
幼少よりピアノを学び、現在は音楽大学のピアノ科に在籍する21歳。
国民的アイドルグループ・AKB48のメンバーとしてテレビ・CM・映画などで活躍中。

松井さんごあいさつ
今回から「読響シンフォニックライブ」の司会を務めさせていただくことになりました。
この番組を通してさらに音楽を学び、さらに音楽を好きになっていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。


≪久石譲自作曲「シンフォニア」演奏!≫
1曲目は久石譲さんの指揮で、久石さん自作の「シンフォニア〜室内オーケストラのための〜」をお送りしました。
久石譲
数々の映画音楽を手がけてきた日本を代表する作曲家。
もともと現代音楽の作曲家として活動を開始。これまでに多数のソロアルバムをリリース。作曲だけでなく演奏・指揮・プロデュースなどその活動は多岐に渡る。2009年より本格的な指揮活動を開始、今回が読響との初共演となる。


久石さん作曲の「シンフォニア」は、久石さんがおよそ30年ぶりに書いた純音楽の作品。現代音楽の作曲家として活動を始めた久石さんが得意とする、「ミニマル・ミュージック」という作曲スタイルが取り入れられています。

久石譲インタビュー

Q.「ミニマル・ミュージック」とは、一体どこに注目して聴けば よいのでしょうか?
このシンフォニアというのは全3楽章から出来ていて、1楽章目が「パルゼーション」。これは「パルス」ですね。四分音符のタン・タン・タン・タン、八分音符のタン・タン・タン・タン、三連符のタタタ・タタタ、十六分音符のタタタタ・タタタタ。そういう色々なものがただ組み合わされて、パーツで見ると何をしているか非常に明解な曲なんですね。それから2曲目の「フーガ」というのは、朝礼で使われる「ドミナントコード」というのがあるのですが、この和音ばかりを繋げて出来ています。普通ドミナントいうのは必ず解決しますが、これは解決しないまま次々と行ってしまうんですね。3曲目の「ディヴェルティメント」は、「ミニマル・ミュージック」と「古典」の音楽を融合させています。テーマは単純に第九のモティーフと一緒です。これを使って出来るだけシンプルに構成する。僕がやっているミニマル・ミュージックというのはあくまでもリズムがベースになるんですね。それを徹底してやろうと思いました。
Q.「崖の上のポニョ」や「さんぽ」を書いた久石さんと、「シンフォニア」を書いた久石さん。 同じ方が書いたとは思えない作風の違いですが、作曲するうえでスタンスの違いはあるのでしょうか?
どちらが大変かと言ったら、確かに物量的におたまじゃくしの数が多い方が書く大変さに比例するんですね。大量の音符を扱う分だけ時間は掛かるし手間隙が掛かります。ただし「ポニョ」や「さんぽ」でもああいう曲を書くとなると、その大元が新鮮でなかったら誰も歌ってくれないんですね。方や「シンフォニア」のようにものすごく構築して自分の世界観を出すのも、シンプルに書くのも同じくらい大変なんですけど、どんな場合でも今作ろうとしている音楽にちゃんと命が吹き込まれて楽曲になるまでを考えると重みは一緒だと思います。だからこそチャレンジしています。


≪ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」≫
2曲目は、ドビュッシー作曲「牧神の午後への前奏曲」をお送りしました。

Q.久石さんは“作曲家”として「ドビュッシー」をどのように とらえていますか?
この曲は小節数にするとそんなに長いものではないんですが、この中に今後の音楽の歴史が発展するであろう要素が全部入っていますね。音楽というのは基本的に、メロディー・ハーモニー・リズムの3つです。メロディーというのはだんだん複雑になってきますから、新しく開発しようとしてもそんなに出来やしないです。そうすると「音色」になるわけです。この音色というのは現代音楽で不協和音をいっぱい重ねて特殊楽器を使ってもやっぱり和音、響きなんですね。そうするとそっちの方向に音楽が発達するであろう出だしがこの曲なんだと思います。20世紀の音楽の道を開いたのはこのドビュッシーの「牧神」なんじゃないかなと個人的にすごく思いますね。


≪きぼうの音楽会inいわき≫
最後に、正指揮者・下野竜也さんの指揮で、ニコライ作曲「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲をお送りしました。これは去る3月22日に福島県いわき市で行われた、復興支援特別公演「きぼうの音楽会inいわき」で演奏されました。

読響コンサートへの誘い!!〜 from西澤誠治(首席コントラバス)

首席コントラバス
西澤誠治

10月18日(木)PM7:00 サントリーホール
10月20日(土)PM6:00 東京芸術劇場


ラヴェル/バレエ音楽<マ・メール・ロワ>(全曲)
      バレエ音楽<ダフニスとクロエ>(全曲)

指揮:シルヴァン・カンブルラン
合唱:新国立劇場合唱団

10月はラヴェルの「マ・メール・ロワ」と「ダフニスとクロエ」の全曲を聴いていただきます。ラヴェルと申しましてもちょうど100年前の音楽、20世紀の古典と言える音楽かもしれません。音の魔術師カンブルランの手にかかると、今まさに生まれでた音楽のように響くのではないかと楽しみにしております。

コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。

久石 譲(指揮者) Joe Hisaishi(conductor)
国立音楽大学在学中よりミニマルミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家として出発。1984年の映画「風の谷のナウシカ」以降、「となりのトトロ」など宮崎駿監督の9作品の音楽を担当するほか、北野武監督「HANA-BI」、滝田洋二郎監督「おくりびと」、季相日監督「悪人」など数々の映画音楽を手掛けている。2004年7月、新日本フィルハーモニー交響楽団と「新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」を結成し、初代音楽監督に就任。2008年8月、「久石譲in武道館-宮崎アニメと共に歩んだ25年間-」では管弦楽と混合合唱・児童合唱、吹奏楽、マーチングバンドを含む総勢1200名の大規模編成を指揮・ピアノ共演し大いなる成功に導いた。1981年「MKWAJU」から2010年「Melodyphony」まで多数のソロアルバムをリリース、作曲だけでなく指揮・演奏・プロデュースをも手掛け、ジャンルにとらわれない独自のスタイルを確立する。2009年から指揮者としても本格的な活動を開始。「久石譲クラシックス・シリーズ」では、積極的にクラシック音楽を取り上げたコンサートを開催し、ライヴ盤「JOE HISAISHI CLASSICS」としてアルバムCD化。近年、本名の「藤沢守」名義による作品も発表するなど、その活動は留まることを知らない。国内ではこれまでに数度にわたる日本アカデミー賞最優秀音楽賞をはじめ数々の賞を受賞。海外でも音楽監督を務めた韓国映画「トンマッコルへようこそ」や中国映画「おばさんのポストモダン生活」で各国の最優秀音楽賞を受賞。紫綬褒章受賞。国立音楽大学招聘教授。日本を代表する作曲家である。