5月29日(水)深夜2:29〜4:00

指 揮 下野竜也
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 松井咲子(AKB48)

ブルックナー作曲:
交響曲第5番 変ロ長調 WAB.105

※2013年2月18日 サントリーホール



≪正指揮者・下野竜也 感動の「卒業公演」≫
2006年から6年間、読響正指揮者として公演を重ねてきた下野竜也さんが、ついに正指揮者として最後の演奏会を迎えました。

下野竜也
2002年 読響と初共演。2006年 読響「正指揮者」に就任。正統派のクラシックの名曲から、独自あふれる革新的なプログラムまで、数々の名演を繰り広げてきた。

指揮者・下野竜也 インタビュー
Q.読響と初共演したときの印象は?
すごく怖いと聞いていたんですよ。でも怖かったけど楽しかったんです。自分の思っていることがどんどん実現していく。確かに厳しい雰囲気はあったけれども、オーケストラから「あなたはどうしたいんだ?」というのをすごく感じました。「僕はこうしたい」と自分が迷いなくやったことに関しては、「そうやりたいならそうやろう」という雰囲気がすごくしました。大人のオーケストラ、大きいオーケストラを振らせて頂いているんだなと思いました。
Q.正指揮者に就任してから6年間、オーケストラとコミュニケーションを取る中で大切にしていたことは?
信じることですね。「上手くいくんだ」と思って一緒に音楽を作っていくと、上手くいかなくても上手くいく方向に働くんです。良い時間の流れを邪魔しないとか、そういうことが大切だなと読響から勉強させて頂きました。

下野さんが正指揮者として最後のコンサートに選んだのは、ブルックナーの交響曲第5番。
このプログラムに込められた思いとは?

一緒に同じ時間を過ごした人たちと、自分が好きな曲をやってみたかったんです。ブルックナーの交響曲第5番は40歳そこそこの指揮者が簡単にやっていいレパートリーじゃないというイメージがあると思うんですが、僕を育ててくれた僕の仲間と演奏したかったんです。「正指揮者」というポジションを初め楽団が設けてくれて、その感謝の気持ちも含めて。あの指揮台から見ていたあの顔の人たちが並んでいるところでやってみたかった。それがこのブルックナーの交響曲第5番を選んだ理由の一つです。

 
下野さんは4月からは首席客演指揮者となり、読響とともに新たな飛躍を目指します。


読響コンサートへの誘い!!〜 from 小田 透(ヴァイオリン)

ヴァイオリン
小田 透

6月21日(金) 19:00開演
サントリーホール


シューベルト/交響曲第6番
シューマン/チェロ協奏曲
シューマン/交響曲第3番「ライン」


指揮:フィリップ・ヘレヴェッヘ
チェロ:クレメンス・ハーゲン

ヘレヴェッヘさんは古楽のスペシャリストと言われており、読響には今回が初めての登場です。読響で新しいシューマン像、あるいはシューベルト像を提示してくれることをすごく期待しています。

コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。

下野竜也(指揮者) Tatsuya Shimono(conductor)
1969年鹿児島生まれ。鹿児島大学教育学部音楽科、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室、イタリア・シエナのキジアーナ音楽院で学んだ後、大阪フィルの指揮研究員となり朝比奈隆氏ら巨匠たちの薫陶を受けた。文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーン国立演劇音楽大学に留学中、2000年の東京国際音楽コンクールと01年のブザンソン国際青年指揮者コンクールで優勝を飾った。国内の主要オーケストラはもとより、チェコ・フィル、シュトゥットガルト放送響、ローマ・サンタチェチーリア管、ミラノ・ヴェルディ響、ストラスブール・フィル、ウィーン室内管、南西ドイツ・フィル、カンヌPACA管などと共演し、国際的な活躍を展開している。また、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、アフィニス音楽祭、霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭など、各地の音楽祭にも招かれている。2006年11月、読売日本交響楽団の正指揮者に就任。「正指揮者」は読売日本交響楽団にとって初めての称号。07年4月より上野学園大学教授。11年1月、広島ウィンドオーケストラの音楽監督に就任。出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞など、受賞も数多い。2013年4月からは読響の首席客演指揮者となり、新たな飛躍を目指す。