10月9日(水)深夜2:29〜3:29
BS日テレでは10月19日(土)朝7:00〜8:00に放送

指 揮 ヒュー・ウルフ
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 松井咲子(AKB48)
ゲスト 日下紗矢子(読響コンサートマスター)

バーンスタイン作曲:
<キャンディード>序曲

ガーシュイン作曲:
パリのアメリカ人

バーンスタイン作曲:
シンフォニック・ダンス
(<ウエスト・サイド・ストーリー>から)

※2013年7月12日 東京芸術劇場



≪読響初!女性コンサートマスター登場≫

今月は「アメリカ音楽特集」!
アメリカ人指揮者ヒュー・ウルフさんの指揮で、
バーンスタイン作曲<キャンディード>序曲、「シンフォニック・ダンス」、
ガーシュイン作曲「パリのアメリカ人」をお送りしました。

そして、この演奏会が就任後初の演奏会となった、読響初の女性コンサートマスター・日下紗矢子さんをゲストにお迎えし、お話しを伺いました。


日下紗矢子(読響コンサートマスター)
東京芸術大学を首席で卒業。海外留学を経た後2008年に
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスターへ就任。
パガニーニ国際コンクール第2位、日本音楽コンクール第1位、
出光音楽賞ほか数々の賞を受賞し、国内外で活躍している。
今年4月に読響コンサートマスター就任 日本とドイツのオーケストラでコンサートマスターを兼務している。


〜日下紗矢子(読響コンサートマスター)×松井咲子(AKB48)〜

松井 今年4月に正式に読響のコンサートマスターに就任された訳ですが、
    読響の雰囲気には慣れましたか?

日下 はい。とても気さくな方が多く皆さん親切に話しかけて下さったり
    本当にコミュニケーションをとってくださるので、とても仕事がしやすい
    環境にいます。

松井 日下さんはドイツのオーケストラでもコンサートマスターを
    務められていますが読響とドイツのオーケストラとの違いは?

日下 初めて読響のリハーサルに来たときにビックリしたのは、1回目の練習から皆すごく準備をしてくるのだなと。
    本当に熱心に1回目からやっているのが本当にすごいなという印象を受けました。ドイツのオーケストラは回を重ねることに
    良くなってくるのですが一回目の練習はあんまりお聞かせできるレベルではないことが多いかな(笑)。

松井 コンサートマスターの席に座ってプレッシャーを感じることはありますか?
日下 私は結構マイペースなので。でも皆さんすごくソルフェージュ能力が高いので落ちないんですね。落ちないというのは、
    お休みとかがあってもその後の入りを間違えないというか。とても難しい現代曲でも驚くほどリズム感覚が素晴らしいです。
    なので、ここでコンサートマスターが入りを間違えてはいけない、というプレッシャーはドイツにいるときよりもあります。

松井 ちなみに先ほど「キャンディード」序曲の演奏を聴いていかがですか?
日下 ちなみに松井さんはどうでしたか?
松井 かっこよかったです。私、女性コンサートマスターの演奏はまだ生で聴いたことはなくて、映像でも初めて見せて
    いただいたのですが、すごく素敵でしたかっこよかったです。

日下 ありがとうございます。
松井 コンサートマスターになりたいと思ったきっかけは?
日下 ドイツに留学してから師事した先生が元々ベルリンフィルの
    コンサートマスターだったんですね。それでレッスンを受けたり話を
    しているときに、私はそれまでバイオリンの音楽ばかりでさらって
    いたのですが、バイオリンの音楽ばかりやっていてもこれ以上
    上達しないなと。そこで何が出来るかと考えたときに、室内楽や
    オーケストラ、もっとそういう曲を勉強することで自分がバイオリンの
    ソロ曲を弾くときに深みが増してくるのではないかなと考えました。

松井 コンサートマスターは大変ではないですか?
日下 一番指揮者に近いところに座っていますし、コンサートマスターと
    指揮者は恐らく他の方達よりもお話する機会が多いんですよね。
    そういったところでどのようにコンタクトを取ってお互い理解しあって、それを皆に示すことができたら、それは
    良いコンサートマスターかもしれません。

松井 日下さんは日本とドイツを行き来しているんですよね。ドイツの生活はいかがですか?
日下 ドイツ人の同僚には「日本はおいしいものがたくさんあるから、じゃがいもとソーセージばっかりで美味しくないでしょ」とか
    言われたりしますけど、基本的に私は日本食がなければ駄目ということはないので、美味しいものを美味しく感じられたら
    なんでもOKです。

松井 ベルリン在住とのことですが、ベルリンの空気が日下さんの音楽に与える影響は何かありますか?
日下 ありますね。やはり時間の流れ方が日本とベルリンでまったく違いますし、音楽がどのように生活の中に入り込んでいるか、
    日本とヨーロッパでは違うと思うんですね。そういうところで気取らなくて良いんだなとか、もっと楽しむために
    サロンコンサートや協会でミサと一緒に演奏したり、そういう形で演奏することが多くなったことがきっかけで変に特別な
    ものだと思う感覚がなくなって来たかなと。

松井 日下さんから見た「読響」の魅力は?
日下 渋さかな。オーケストラはチェロ、コントラバスなど支える楽器がきちんと土台をしっかり作ってくれた方が絶対に
    弾きやすいんですけど、そういった面でも響きが渋いというのはプラスになることがたくさんあると私は思っています。

松井 そんな読響に日下さんが加わることで、これからどんな読響にして
    いきたいですか?

日下 私の役割的に読響を変えていこうという気はまったくなく、私が
    出来ることはコンサートマスターとしての仕事をきちんとすることで、
    それをきちんとすることによって一緒に参加しているコンサートが
    より良いものになればいいなと。それが私の一番の役目だと
    思いますし、そうでありたいなと思います。


読響コンサートへの誘い!!〜 from 三浦克之(ヴィオラ)

ヴィオラ
三浦克之

11月15日(金)20:00開演
文京シビック


《チャイコフスキーの運命!》
チャイコフスキー
弦楽セレナーデ ハ長調 第1楽章
交響曲第5番 ホ短調


指揮:垣内悠希

11月の読響カレッジは「チャイコフスキー」がテーマです。
交響曲の第5番をメインに前半はレクチャー、後半は演奏という形で行いますので、クラシックになじみのない方にも聞きやすい内容になっています。
個人的なおすすめは交響曲第5番の第2楽章です。ホルンのソロから始まるどこか懐かしくちょっと物悲しいメロディがとても印象的です。ヴィオラの聴きどころは、3楽章にスケルツォがあるのですが、ちょっと見せ場があります。是非期待してください。

コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/ をご覧下さい。

ヒュー・ウルフ(指揮) Hugh・Wolff(Conductor)
1953年パリに生まれた。高校最後の年にレオン・フライシャーにピアノを習い、ハーヴァード大学に入ってからは作曲をレオン・カークナーやジョージ・クラムに学んだ。同大学では学生運営によるバッハ協会管弦楽団で指揮者としてもデビューする。1975年に大学を卒業後パリ国立高等音楽院に留学し、作曲をオリヴィエ・メシアン、指揮法をシャルル・ブリュックに師事。1年後に帰国後はボルティモアのピーボディ音楽院にて再びフライシャーにピアノを学んだ。
1979年にはワシントン・ナショナル交響楽団の副指揮者となり、1982年には、当時の音楽監督のムスティスラフ・ロストロポーヴィチを通してロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを指揮。ウルフの名前が広く知れ渡った。その後様々な客演指揮を経験し、1986年から1993年までニュージャージー交響楽団の音楽監督に就任する。また1988年から2000年まではセント・ポール室内管弦楽団の首席指揮者、後に音楽監督となり、20あまりの録音を残した。なかでもピリオド楽器を意識した古典派の演奏は話題を呼んだ。
1997年から2006年まではフランクフルト放送交響楽団(現hr交響楽団)の首席指揮者を務め、ヨーロッパでの名声を確実なものとする一方、現在はボストンのニューイングランド音楽院にて後進の指導にあたりながら、欧米各地のオーケストラを指揮。来日経験もあり、高い評価を得ている。