演奏レビュー

日時

2016年10月13日(木)午前2:29~3:29(水曜深夜)
BS日テレでは2016年10月22日(土)朝7:00~8:00に放送

出演

指揮 キリル・カラビッツ
フルート エマニュエル・パユ
管弦楽 読売日本交響楽団
司会 松井咲子

曲目

♪ハチャトゥリアン作曲
フルート協奏曲

♪プロコフィエフ作曲
交響曲第5番 変ロ長調 作品100 から第4楽章
※2016年5月24日サントリーホールにて収録

プログラム1
ハチャトゥリアン作曲 フルート協奏曲
フルート:エマニュエル・パユ 指揮:キリル・カラビッツ

ハチャトゥリアン 作曲 「フルート協奏曲」
1940年にハチャトゥリアンが作曲したヴァイオリン協奏曲を20世紀の名フルート奏者、ジャン=ピエール・ランパルが編曲した作品。フルート協奏曲の中でも非常に難易度が高い作品とされている
フルート奏者
エマニュエル・パユ

ハチャトゥリアン 作曲 「フルート協奏曲」の難しさとは?

この作品の難しさは、通常のフルート協奏曲よりも編成の大きいオーケストラと共演し、40分間 一定の距離を保ちながら演奏することを求められます。この作品はヴァイオリン協奏曲として知られ、あらゆる角度から表現力が求められます。うまくいくと思いますが、チャレンジングでかなりの技巧や努力が必要です。

プログラム2
プロコフィエフ作曲 交響曲第5番 変ロ長調 作品100 から第4楽章
指揮:キリル・カラビッツ

プロコフィエフ 作曲 「交響曲第5番 変ロ長調 作品100」
1944年に、わずか2か月で書き上げられた作品。プロコフィエフの交響曲7作品の中でも最高の傑作といわれ、明快で活気にあふれた音楽が展開されている。
指揮
キリル・カラビッツ

今回読響とは初共演のカラビッツ氏。読響の印象は・・・?

読響はとても演奏技術が高い洗練されたオーケストラです。指揮者としてその技術力を生かし、情緒あふれた音楽へと導きたいのです。私の目標はプロコフィエフの感性豊かな音楽を団員に演奏で感じてもらうことです。そうすれば満足感や共に音楽を築いた達成感が生まれ、指揮者とオーケストラの境界線がなくなると思います。

演奏者の略歴

エマニュエル・パユ(フルート)
エマニュエル・パユ(フルート)
Emmanuel Pahud (Flute)
現代を代表する世界的フルート奏者。
1970年ジュネーヴ生まれ。6歳でフルートを始め、バーゼルとパリで学んだ。元ベルリン・フィル首席奏者でフルートの巨匠、オーレル・ニコレに師事した後、89年にバーゼル放送響の首席に抜擢され、注目を集める。92年にジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位となった翌年、23歳でベルリン・フィルの首席に就任。華麗なテクニックと躍動感あふれるリズム、鮮やかな音色、緻密な音楽作りに磨きをかけ、世界的な名声を獲得した。2000年にベルリン・フィルを一時退団し、ジュネーヴ音楽院で教えたが、2年後に復帰。欧米を中心に協奏曲、室内楽、ソロ活動など幅広く活躍する。90年代からたびたび来日し、多くのファンを持つ。
キリル・カラビッツ(指揮)
キリル・カラビッツ(指揮)
Kirill Karabits (conductor)
ヨーロッパで大きな注目を浴びているウクライナ生まれの俊英。
1976年キエフ生まれ。父は著名な作曲家イワン・カラビッツ。キエフ音楽院で指揮と作曲を学び、さらにウィーンへ留学して研鑽を積んだ。ストラスプール・フィルの首席指揮者に着任。オーケストラを率いる鮮やかな手腕と繊細かつダイナミックな音楽作りは大きな評判を呼んだ。
これまでにグラインドボーン音楽祭、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ボリショイ劇場、ハンブルク歌劇場、バーゼル歌劇場などに客演し、モーツァルト〈ドン・ジョヴァンニ〉、ワーグナー〈さまよえるオランダ人〉、ムソルグスキー〈ホヴァンシチナ〉、チャイコフスキー〈エフゲニー・オネーギン〉、プッチーニ〈ラ・ボエーム〉〈蝶々夫人〉などを指揮。16年9月からはヴァイマル国民劇場の音楽総監督に就任するほか、ベルリン・ドイツ・オペラとシュトゥットガルト歌劇場にもデビューする。オーケストラでは16年春にロシア・ナショナル管の米国ツアーを率い、今後はBBC響、シカゴ響への客演も予定されている。
バックナンバー一覧
ページの先頭へ