演奏レビュー

日時

2019年1月17日(木)2:29~3:29(水曜深夜)予定
BS日テレ 1月26日(土)朝7:00~8:00予定

1月放送プログラム

ドヴォルザーク作曲 交響曲第8番 ト長調 作品88 ほか

指揮
角田鋼亮

(2018年10月11日 東京芸術劇場にて収録)


【1月の演奏・聴き所】
音楽プロデューサー 新井鴎子の演奏レビュー

新井鴎子プロフィール
読響シンフォニックライブの構成を担当
クラシック音楽のコンサート・テレビ・ラジオ番組の構成を多数手掛け、長年にわたりその楽しみや魅力を親しみやすく伝えてきた。
音楽祭のディレクターやオペラ・ミュージカルの脚本、執筆活動など〈クラシック音楽〉の分野で幅広く活躍している。
現在、東京藝術大学特任教授。

【ドヴォルザーク作曲 交響曲第8番 ト長調 作品88】
読響初共演の指揮者、角田鋼亮さん。とても立体的なサウンドがつくられていました。オーケストラを非常に機能的に鳴らし、ドヴォルザークのオーケストレーションの上手さというものが伝わってくる演奏でした。角田さんは中学生の頃から指揮の本格的な勉強を始め、オーケストラの指揮経験を早くから積んできたという生え抜きの指揮者です。それだけに指揮棒のさばき方も美しく、動きに無駄がなくスタイリッシュ。第2楽章では指揮棒を置いて、腕や指の表情だけで指揮をする様子も必見です。きっととても耳の良い方なのでしょう。楽器ごとの響きをクリアに際立たせつつ、全体としてはスラブ音楽のふくよかでローカルな感じも出ていて、バランスのとれたドボ8でした。

演奏者の略歴

角田鋼亮(指揮)
角田鋼亮(指揮)
Kosuke Tsunoda
東京芸術大学大学院指揮科修士課程並びにベルリン音楽大学国家演奏家資格課程修了。2002年、安宅賞受賞。06年、第3回ドイツ全音楽大学・指揮コンクールで最高位を獲得。08年、第4回カラヤン生誕100周年記念の同コンクールでも2位入賞を果たした。10年、第3回マーラー指揮コンクールでは最終の6人に残った。08年、ドラマ『新春スペシャル・のだめカンタービレ』においては千秋真一役の指揮指導を務めた。16年、第11回名古屋ペンクラブ音楽賞を受賞。
これまでに、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、ブランデンブルグ交響楽団、上海歌劇院管弦楽団、札幌響、群馬響、仙台フィル、東京都響、東京響、東京フィル、日本フィル、新日本フィル、神奈川フィル、名古屋フィル、セントラル愛知響、アンサンブル金沢、京都市響、大阪フィル、日本センチュリー響、大阪響、九州響等と共演している。
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団指揮者、セントラル愛知交響楽団指揮者、仙台フィルハーモニー管弦楽団指揮者を務めている。19年4月にはセントラル愛知交響楽団常任指揮者への就任が決まっており、いま日本で最も期待される若手指揮者の一人として活躍の場を拡げている。
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