introイントロダクション

あなたには今、殺したい人がいますか―――?

「あいつ、絶対殺してやるー」
「あ~もう死ねばいいのに~」
誰しも冗談で口にしたことがありそうな、こんな一言。その言葉が、
いつのまにか一人歩きし、現実になったとしたら…?

とあるマンションに引っ越してきた一組の新婚夫婦。
マイホームを手に入れ
「穏やかで、幸せな暮らしが待っている―――
そう信じていた。
しかし。

マンションの周囲で
次々と人が死んでいく…!
謎の連続死…その裏には、住民の間で行われた
あるゲームがあった。
それは、13人の住民がそれぞれ「殺したい人」を書いて
その紙をランダムに引いていく“交換殺人ゲーム”。

交換殺人コウカンサツジン 複数の人物が“殺したい相手”を交換して殺人を行うこと。 殺意がある人物にはアリバイがあり、実行犯には動機がないため 容疑者が特定されにくい。

「まぁ、ゲームだし。ムカつく奴の名前書いたら
スッキリするかも。」
みな軽い気持ちだったはずが、
書かれた人間がどんどん殺され始めた…。

「まさか、誰かがゲームを実行してるんじゃ…?」
「そんなつもりじゃなかった、のに。」

そして、届く脅迫状。

“あなたの番です”

後悔しても、もう戻れない。
動機なき殺人の連鎖が始まる…!

―――誰が、誰の名前を書いたのか?
―――その紙を引いたのは、誰なのか?
―――自分が名前を書いた“あの人”も、
誰かに殺されてしまうのか?
―――もし“あの人”が殺されたら、
今度は自分が殺す番なのか?
―――もう殺人を犯した人が、この中にいるのか・・・?

隣人たちの疑心暗鬼の渦に飲み込まれる夫婦が、
超難解な連続殺人の謎に挑む
半年間のノンストップ・ミステリー!!

―――――その殺意、現実になったらどうしますか…?