第4話

後藤健(髙地優吾)が“バベル”の世界で「ここにいる」と口にしてしまった。親友を失ったショックから立ち直れない満大(菊池風磨)。テナントさん達から「後藤健」という人物の記憶が消えた現実がそこにはあった。満大は脚本の執筆も完全に諦め、管理人の仕事も辞め、健とともに過ごした「バベル九朔ビルヂング」からも出て行くことを決意する。



四条さんの説得も聞かずに荷造りをしていると、突然、ビルの1階でレコード店「レコイチ」を営む市川さん(アキラ100%)が、ロリータ姿の姪・莉子(吉田美月喜)とともに現れる。「レコイチ」を畳むと言う市川さんは、「モチベーションの低下」「赤字続き」など最もらしい理由を並べるが、莉子に言わせれば「そんなの今に始まったことじゃない!」と喧嘩を始める。出て行こうとしていた満大も、この騒動に巻き込まれ、莉子から頼まれ仕方なく市川さん引き止める羽目に。



しかし、市川さんは姿を消し…。
満大は、親友を失った辛い失敗を二度と繰り返すまいと、市川さんを“バベル”から引き止めるために動き出す。そんな中、市川さんが25年前あるバンドを組んでいた事実を掴む…。市川さんは、なぜ大好きな音楽を諦めてしまったのか?“バベル”に取り込まれた理由には、ある過去が深く関わっていたー



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