ぶらり途中下車の旅

本格的な江戸前寿司が味わえる、この道50年の店主と息子が親子で手掛ける「すし屋の野八」。
「暑気払い　柳陰（やなぎかげ）」は、米をみりんで割った焼酎で、食前酒にお薦め。
こちらのお店の特徴は、寿司を醤油だけではなく自家製の「煎り酒」で食すことができるところ。
煎り酒は、江戸時代に用いられていた日本の古い調味料で、日本酒に梅干を入れて煮詰めたもの。当時、寿司は屋台で食べられており、醤油の代わりに簡単に作れ安く出来る煎り酒で食べるのが主流だったのだとか。回る寿司屋が増える中、寿司の昔ながらのマナーを残したい。そんな文化を味わえる店でありたいという息子さんの想いから提供しています。
また、息子さんお手製の自慢のお寿司があり…それが「一粒寿司」。
元々昔から、お客さんにサービスで小さい寿司を提供していたところ、「どこまで小さくできるのだろう？」と言われたことをきっかけに、どんどん小さくしていった結果、シャリが一粒の寿司にたどり着きました。
握るネタは、赤身・白身・中トロ・ホッキ貝・ウニ・蛸・卵、そして ガリ。ネタの1つ1つに、通常の大きさの寿司と変わらない細工が施してあり、サビまで入るこだわりようです。見た目だけでなく、この小ささで「味」まで分かる大きさに、あえて調整してあり、寿司としてもちゃんと楽しめます。