今回の厄介者

雷魚(ライギョ) ~大陸からの侵略者~

特徴

生物

『雷魚(ライギョ)』
スズキ目タイワンドジョウ科で、体長1mを超す大型魚。
蛇の様な模様と頭の形から、別名「スネークヘッド」とも呼ばれ、食らいついたら離さず、なんでも飲み込む。

原産地

中国・東南アジア原産。
百年ほど前に観賞魚として輸入された、との記録があるが、江戸時代末期にはその姿が描かれており、さらに古くから日本に潜んでいた可能性も。

問題

空気呼吸するため、酸素濃度が低い汚れた水でも生きていける、強い生命力があり、泥の中に姿を隠し、カエル、ネズミ、魚やエビなどを食べる。時には、20センチのウシガエルや鳥にも襲い掛かる凶暴な性格をしており、日本の貴重な在来種を食い荒らしてしまう。
体長数センチのモロコは1日100匹以上食べてしまう。
また、口の中には鋭い歯が生え揃い、顎の力も強い為、噛まれると危険。

専門家

加藤英明

静岡大学教育学部講師。
講師として学校で授業を行う傍ら、外来生物の捕獲・研究など保全生態学にも取り組んでおり、各地で講演や調査を行っている。

捕獲方法

雷魚のような巨大魚を捕獲する時は、網目が大きい刺し網が有効。
小さな魚は網目から逃げ出すことができる。

刺し網を設置したら、水中で鉄パイプを叩くなどして音を立てながら雷魚を刺し網の方に追い込む。

刺し網にかかった雷魚は、身動きが取れなくなって死んでしまう。
これは、空気呼吸をする習性がある雷魚が、網に絡まる事で呼吸ができなくなり、窒息してしまうため。

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