船長・太一主導で動き出した“DASH島造船計画"。
新たな舟には、沖縄伝統木造帆船・サバニを参考に造ることを決意。
だが、それは1枚の板を変幻自在に曲げ、流線型を形造る高度な技が必要だった。
そこで、サバニ作り経験を持つ職人・長嶺さんに指南を受けながら、長さ9mの杉の板の加工に取り掛かった。
使われていたのは、約80年前からサバニ造りには欠かせない、弾力性に富み、曲げやすい、宮崎の飫肥(おび)杉。
まずは、墨の付いた糸で思い描く形を板に書き記す、墨付け。
そのラインに沿って板を切り落とせば、舟の形が見えてきた。
目指すは、開拓メンバー全員が乗れる巨大な9mの舟。
それには船縁の高さが足りず2枚の板を仮留めしている状態。それを繋げるには、沖縄伝統の楔(くさび)フンドウを約300個、手作業で繋ぎ合わせる作業が待っていた。 |