本州以南に広く分布し、野原や畦道、海岸などのやや湿っぽい草地に生える。ケマンソウ科の越年草で、ツクシキケマンの変種。ケマンとは仏前に吊るす飾りもの“華鬘(けまん)"のことで、花穂をそれにみたてた名前。紫色の花を咲かすムラサキケマン、黄色い花を咲かすキケマンなどがある。花期は3~5月で多数の鮮黄色で筒状の小さな花を咲かせる。早ければ4月下旬には豆科のさやに似た果実をつけ、触るなどの物理的刺激があると、パラパラと音を立てながら種子をはじき飛ばす。有毒で、食べると喉に激痛が走るなどの症状が出るため、食用にはならない。