全国に分布し、山野の林縁や川岸などに生える落葉性の低木で、その名の通り、葉をもむと独特の臭気がする。夏から秋にかけて枝先に散房花序を作って白い花をつける。この花は良い香りで、アゲハチョウなどの蝶類を集める。花を咲き終えた後になる果実は、染料として使われたり、民間療法でリューマチや高血圧の薬として用いられる。おひたしなどにして葉を食用とする地域もあり、春の新芽はさらして灰汁抜きをすると美味しく食べられる。