本州の東北南部より南、四国、九州、沖縄に分布する多年草。主に海岸線に自生する。フキの仲間だが、フキが夏緑性であるのに対して、ツワブキは一年を通じて緑の葉がつく常緑性である。日陰でもよく育ち、園芸植物として、昔から日本庭園の石組みや木の根元などに好まれる。名前の由来は「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられている。茎と葉は天ぷらにしたり、煮て食べられ、民間薬として打撲や火傷にも用いられる。